ジョージ・ソロスが近く米議会下院で証言へ。「ヘッジ・ファンドは悪魔」だったのか、いまも機能しているのか。
ヘッジ・ファンドはほぼ壊滅した・・・かに見えた。
個別「ファンド」として総覧した場合、米国で10016あったファンドは217に激減している(ロイター、10月24日)。
だが、年金や州のファンドに比べると、成績がいいヘッジ・ファンドも幾つか残っており、消えたファンドの多くは恐慌心理に陥って周章狼狽した投資家が、あわてて現金化を要求したため、ファンドそのものが成立しなくなった。
一部には悪名高いが、ヘッジ・ファンドとて、投資信託の一種だ。高利回りを期待して、腕利きマネジャーがいるファンドへ顧客が集まり、評判が落ちると離れる。
集まる顧客が少なくなればファンドはうたい文句同様の運用が出来ない。日本の場合、強大なファンドは少ないので、まともに運用実績が上がらない。
さて今週中に予定されていうる下院政府改革委員会の証言台にたつ、米国有数のファンド・マネジャーとは世界で一番有名なジョージ・ソロスのほかケネス・グリフィン(サイタデル・インベストメント)、ロバート・デニスら有数の人々である。
かれらが現在の「金融危機」をいかに見ているのか、大いなる興味がある。
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2435 壊滅したヘッジ・ファンド 宮崎正弘

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