2512 ウォール街、いよいよ正念場 宮崎正弘

シティグループの経営危機は想像以上。サウジ王子の梃子入れも虚しく。
米国政府の救済法によって、シティグループは150億ドルの資本注入を受けたばかり。11月17日には世界的規模で、52000人の首切りを発表し、さらに同月19日にはサウジアラビアのアルワリード・ビンタラル王子が保有株式4%から5%へと買い増しをすると発表した。
普通なら、これで株価は回復するはずだが、翌20日、シティグループの株価は26%の急落で、いまや4ドル71セントとなった。
同行の株価は十月だけでも53%下がっており、サウジ王室(正式には「キングダム・ホールディング・インベストメント・グループ」という)のテコ入れ発表は逆効果となった。
英国の経済紙「フィナンシャル・タイムズ」(20日付け)によれば、同行の不良債権は全資産の17%相当に見積もられており、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカに比べて「相当に悪い」という。
いよいよ正念場、世界最大の銀行のゆくへは?
    
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