麻生総理大臣の失言や誤読で盛り上がっております。あの大騒ぎをした田母神元航空幕僚長の論文問題も終わりました。例の国籍問題は無かったものとされておる日々です。
マスコミが取り上げなければ無かった事となる「管制」の効いた列島になったようです。まことに一部の勢力にとっては都合の良い状況が生まれつつあります。
■小泉首相は保守か?
小泉元首相は、靖国神社参拝に拘(こだわ)ったことから、保守政治家の印象をもっております。しかし、氏の信念は「靖国参拝せず」にあると思います。
中国との対決都合上、”信念を持って”美学にのっとり参拝を続けたのでした。 毎年八月に行われれる戦没者慰霊式での挨拶の方が、「本音」に近く、ある意味で河野衆議院議長の方に近い左派ハト派だと思います。
■公明党は保守か?
在日外国人参政権やこの度の国籍法改悪に対する姿勢をみていると、どうも日本を嫌っているような印象を持ってしまいました。靖国参拝には、「信教の自由」を理由に反対しているのでしょう。
ブッシュ大統領初来日の時、小泉さんを側面支援する為に、靖国参拝を打診しましたが外務省の反対で断念しました。それならと明治神宮にブッシュさん一人で参拝してもらい、流鏑馬だけ二人で鑑賞しました。これは公明党への配慮でしょう。
■官僚は保守か?
おそらく力のある方へ靡(なび)く「事大主義」が主流であります。となると保守系勢力の弱体化に伴い、所謂左翼系の活躍が滲(にじ)み出てくるわけです。
官僚や公務員(教職員)の世界には先鋭的な左翼が浸透しており、少数とはいえ待遇改善を「餌」にしてオルグ(organize)に励んでおります。
■改革から革命に
郵政解散選挙以来、自民党においては公認権を楯に、議員の選別を執行部が握るようになりました。議員の多様性、議論の自由を支えてきたシステムも崩壊しつつあります。
またテレビや新聞にも、広告料を「餌」にした世論偽装操作も活発化して参りました。将に、妄想かもしれませんが、日本国家の均衡(balance)が崩れだしたのでしょう。まったく覚醒した注意が必要です。
*年末特別付録クイズ
ここで問題です。以下の文章を読んで執筆者の氏名を当ててください。
「私は憲法を守ると誓約したがために、必要なあらゆる手段に訴えて憲法を基本法とする政府と国家を守る義務を負った。国家を失っても憲法を守るのは、はたして正しい態度だろうか。
人間の生命と四肢は保護されなければならないが、生命を守るために敢て四肢を切断するのは珍しいことではない。だが、四肢を救うために生命を捨てるのは、賢明な道であろうか。
私は、普通なら違憲とされる行動も、国家を守ることによって憲法を守るのに不可欠であれば、それは合法的になると考えた。その当否はともかく、私はそういう立場をとり、いま率直にそれを認める者である」
答:アブラハム・リンカーン米大統領。南北戦争を戦うに際して。(1864年の手紙より)
*「外務官僚の背骨」渡部亮次郎 -ハンディキャップ国家論
http://momotarou100.iza.ne.jp/blog/entry/485200
*防衛省OB太田述正ブログ
「ソ連における米国棄民(その1) 」
http://blog.ohtan.net/archives/51298409.html
お勧めサイト
・「田園まさに荒れなんとす 平井修一」杜父魚(かじか)文庫ブログ
http://blog.kajika.net/?eid=899681
・「国民自重の心」小泉信三
http://momotarou100.iza.ne.jp/blog/entry/470460/
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