小生の次女の出産費用は、逆子による帝王切開だったために53万円だった。帝王切開については健康保険が適用され、29.5万円の3割負担分の9万円。分娩・入院・保育などの自費診療分は44万円だった(出産は病気ではないので健保は適用されない)。
次女に聞くと出産費用は普通分娩で40万~70万円あたりだという。2005年に「連合」が行った「妊娠・出産費用アンケート調査」によると30万~45万円未満が64%を占めている。高級な「ブランド」病院は60万~70万円もして、6.2%の人が利用している。セレブ御用達か。
出産費用の公的補助には健康保険制度の「出産育児一時金」があり、35万円が支給される。病院によっては最初から35万円を引いた額だけを支払えばすむが、次女の病院では全額支払で、健保組合から次女の旦那の口座に後日振り込まれる仕組みだ。
後日35万円が戻るとはいえ、40万円とか50万円の費用を一度で払うのは若い夫婦にとっては負担だろう。91.7%の人が預貯金を取り崩した、と回答している。
この他にベビーベッド(レンタル)、哺乳瓶、ベビー服なども用意しなければならないが、出産のために歯科衛生士の仕事を辞めた(産児休職のない職場)ので家計にとって出産・育児は大きな負担である。年間700万円が旦那の給料400万円だけに減るのだから深刻だ。
将来のためにマンションも買わなくてはいけないから、半年後あるいは1年後には次女は仕事を再開せざるを得ないだろう。教育資金も貯えなくてはならない。ジイジとしては「せめて2人産んでくれ、お国のためだ」と思っても口には出せない。
言えば「なに言ってるのよ、大学だけでも1人1000万円の教育費がかかるのよ、パパが払ってくれるのならいいけど。無責任なこと言わないでよ」と次女から反撃されること必定で、求職20連敗のジイジはじっと手を見るばかりである(なんちゃって)。
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2575 ジイジの夢、孫の現実 平井修一

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