2588 動乱時の大将 MoMotarou

国籍法の改悪、空幕僚長の更迭、天皇陛下のご健康不安と、悲観的に見れば古来よりの日本民族根幹に関わる問題が続出しております。マクドナルド出身の有村治子参議員の言葉を借りれば、「国家の箍(たが)が緩んでいる」ということになるでしょう。
村山談話や男女共同参画法そして今回の国籍法改悪などは、殆ど綿密な議論もなく内閣を通過し成立をします。おそらくこの手の案を好む勢力が与党野党そして官僚筋に潜んでおり、用意周到に事を運んでおるの違いありません。
■宰相の適任者
麻生総理の支持率がガタ落ちですが、日本国民がまだ冷静な所があるから大丈夫でしょう。以下、中国古典より一国の大将(Leader)についてご紹介します。
(転載 始)
呉子は魏の国の最有力者となったが、そのライヴァルの田文が、彼を抜いて宰相となった。どうにも納まらぬ彼は田文に直接抗議した。
(呉子 問う)三軍に将として士卒に死を楽しましめ、敵国をしてあえて侵攻を謀らせない点では君と僕とどっちか。
→(田文 答える)文日く、君に及ばぬ。
酉の秦もあえてわれに抗せず、東の韓趙両国も友好を納れてくる点ではどうか。
→(答)君に及ばぬ。
百官を治め、万民を整え、財政を充実する点ではどうか。
→(答)君に及ばぬ。
三者みな及ばずして、しかも僕の上に立つとはどういうことか。
この時田文は改めて問うた。
→(答)主少(わか)く、国中がどうなることかと疑問を抱いており、大臣もしっくりせず、民衆は信頼しておらない。 この時にあたって、宰相たる任は、君がよいか、僕がよいか。
呉起はしばらく黙然と考えておったが、やがていった。
→(答)やはり君の方がよい。
さすが呉起もえらい。ここが大切なことだ。宰相というものはどこか人々が安心して信頼できる人柄であることを最も根本問題とする。腕でもない、頭でもない、金でもない。やはり徳である。
この徳を養うことを今の人々はみな忘れている。そして腕くらべ、理屈くらべ、金くらべに狂奔している。それで勝ったら何をするか。負けた方もどうするか。
これを見ている民衆はどう考え、どうきめこむか。ここに社会人心の不安があり、動乱がある。この根本をいかに立てるかが第一義である。これを迂と笑っておるかぎり日本は救われないのである。
  「新憂楽志」(安岡正篤 昭和38・3・15)より(転載終)
 http://blog.livedoor.jp/momotarou100/archives/2008-12.html#20081214
     
■騒ぐマスコミ
マスコミは毎日アメリカ発の金融恐慌のニュースを伝えております。騒ぐのが仕事とはいえ、国民の不安心理を煽るのは如何なものかと思います。流言蜚(りゅうげんひご)語が飛び交い社会が混乱するのを待っている勢力も国内にはおります。沈着果断の対応が望まれます。がんばりましょう!
 *「外務官僚の背骨」渡部亮次郎 -ハンディキャップ国家論
  http://momotarou100.iza.ne.jp/blog/entry/485200 
 *防衛省OB太田述正ブログ
 「米国はどうして覇権国になれたのか 」
  http://blog.ohtan.net/archives/51301047.html
 お勧めサイト
 ・「無知・無関心の閣僚の資質を問う 桜井よし子」 杜父魚(かじか)文庫ブログ
  http://blog.kajika.net/?eid=903816
 
 ・「国民自重の心」小泉信三
  http://momotarou100.iza.ne.jp/blog/entry/470460/
杜父魚ブログの全記事・索引リスト(12月6日現在2568本)

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