2614 派遣社員と国家 MoMotarou

「派遣“社員”」と言えば格好良いが、どうもどこの会社に属しているのか全くわからない「労働者」であります。良く言えば、一人ひとりが“社長”の一人会社の形態であります。まさに「自己責任」において派遣会社との契約で動くものでしょう。
■経済と政治
経団連あたりの会社は、小泉元首相には足を向けて寝られません。構造改革規制緩和の名の下に、2004年より単純労働にも派遣形式が認められました。これで簡単に「採用・首切り」ができるようになりました。
また中川元幹事長が外国人の移民(労働者)を、少子化に託(かこつ)けてぶち上げたのも記憶に新しいです。今からして思えば、産業界からの要請が背景にあったのでしょう。財界が20億円集めて、辞めるコイズミさんの為に研究財団を作る話があり、4社が1億円出すと言っていたのを覚えております。
■マスコミの役目
「高齢者後期医療制度」の導入や「国籍法改悪」についても、国民の前で議論する暇もなく成立しました。単純労働者派遣解禁も目立たぬように行われ、頻繁に派遣会社が我放送局にも来るようになりました。ハイテクを使った「人売り」は儲かるのでした。
規制緩和で困ったのはなんと暇になった「ハローワーク」の職員でした。郵政解散選挙で自動車業界が、こぞって反対派を追い落としにかかったのは「御礼」の意味があったのかも知れません。
■「過ちは二度と繰り返しません」
今までも色々なことがありましたが、これからも色々な事が起こるでしょう。社会が不安定になってくると、思いもかけない事が起きてきます。「流れ」や「空気」が変ると「勢い」までも変ってくるのは、米国大統領選挙においてのオバマ氏大逆転で良くわかります。
国会議員は「国政」をしっかりと考えましょう。「小さな変化」に気づき、「大きな過ち」に至らないように耳を澄ましましょう。ナチスの前には、資本家の暴走があり、共産主義の伸張がありました。
◎映像の世紀第4集 「ヒトラーの野望」よりーー
 http://jp.youtube.com/watch?v=4_yy1oV7a2E
「私は我が民族の復興が自然にできるとは約束しない。国民自らが全力を尽くすべきだ。自由と幸福は突然、天から降ってこない。すべては諸君の意思と働きにかかっている。
我々自身の国家のみが、我々自身の国家のみが頼りになる。ドイツ国民の未来は我々自身の内にのみ存在するのだから、国民自身が国民を向上させるのだ。
勤勉と決断とを誇りを屈強さとによって、ドイツを興した祖先と同じ位置に上る事ができる。」(アドルフ・ヒトラー)
 *「外務官僚の背骨」渡部亮次郎 -ハンディキャップ国家論
  http://momotarou100.iza.ne.jp/blog/entry/485200 
 
 お勧めサイト
 ・「ソマリアに軍艦派遣は本格的な海洋海軍化 古沢襄」 杜父魚(かじか)文庫ブログ
  http://blog.kajika.net/?eid=905721 
 ・「国民自重の心」小泉信三
  http://momotarou100.iza.ne.jp/blog/entry/470460/ 
 ・*防衛省OB太田述正ブログ「米国はどうして覇権国になれたのか 」
  http://blog.ohtan.net/archives/51301047.html
杜父魚ブログの全記事・索引リスト(12月24日現在2629本)

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