<衆院選前、「新党考えず」 山崎拓氏、自民中心の再編強調>(産経ニュース2008.12.30 21:05)
肝腎の「読売」は「否定」の山崎談話を大きくは取り上げていない。つまり「頬かむり」の状態。山崎氏を巻き込んだ加藤紘一氏の新党構想は固まったものでもないのに、あたかも彼らを中心に嵐が自民党内に起きかかっており「麻生大変」と客観ぶりながら脚をひっぱった読売。
政治家が嘘を言うのはいわば常だがツネ王国の読売が嘘を言ってまで麻生の倒閣を狙うというのは穏やかではない。狼が「来るぞ」「来るぞ」と過剰な警戒を呼びかけて結局、人々を怯えさせながら何かの主導権をとろうとする奴のことを昔は「狼少年」と言ったがいまは読売新聞と呼ぶのだろうか。
<山崎拓元自民党副総裁 自民党の山崎拓元副総裁は30日、次期衆院選前の新党結成を視野に入れた新たな勉強会を加藤紘一元幹事長と1月にも発足させるとの一部報道(読売新聞30日)に関し、新党目的との見方を否定した。
山崎氏は福岡市内で記者団の質問に答え「現在は(新党を)考えていない。自民党を選挙で勝たせ、政界再編の軸となる政党とするよう最善を尽くす考えだ」と述べた。
関係者によると、加藤氏が山崎氏に自民党内の新勉強会を提案し検討に入ったが、メンバーも決まっていない状況という。加藤氏は民主党の仙谷由人元政調会長らと「ラーの会」と呼ぶ超党派会合を開いているが、次期通常国会では与野党激突で開催困難になる懸念があることから与党だけの勉強会が浮上した。
山崎、加藤両氏は「衆院選後に政界再編」との認識で一致しており、山崎氏はこの日の福岡市内での街頭演説でも、「ねじれ解消の必要から総選挙後は政界再編が避けられない」と強調した。>
山崎氏もここまで明確に否定するのなら、読売への売り込みも程々にすべきだった。世間は変態性老化現象までは山崎氏を認知していたが、その後は「騒がせ屋」に落ちぶれていたとは知らなかった。
日本の政界が落ち込んだ閉塞感はなにに原因があるわけじゃない。いつにかかって世襲議員だらけになった「無気力」に発している。
しかして議員の世襲は息子、娘たちの望みよりは後援会の勢力維持のための現象だから最早直らない。
新党という新しい器を作って無気力世襲議員を蹴落とす以外にない。とはいっても加藤、山崎といった不使用済み不核燃料が新党の核になることなんかあり得ない。読売の「飛ばし」もいい加減にしてもらいたい。
戦後の読売は政治、経済面を充実させて発行部数日本一の新聞にのし上がったが、得意の政治面を使って倒閣運動をやるようでは、程なく昔の3面記事の読売に戻らざるを得なくなるだろう。のぼせ上がるな。新聞が休刊の元日。僭越ながら新聞に代って本心を言う。
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