2657 「平成の爆弾男」が自殺 古沢襄

正月早々にやり切れない事件が起こった。国会で「平成の爆弾男」ともて囃された民主党の元国会議員・永田寿康氏がマンションの屋上から飛び降り、自殺した。
裕福な家に生まれ、名門・慶應志木高校から東大工学部物理工学科を出て大蔵省に入省、2000年総選挙で千葉二区・民主党公認で当選。人も羨むエリート・コースをばく進してきた。
もっとも国会でのヤジは育ちの良さとは、異質のえげつなさで有名になった。保守党に対し「支持率0%の党が発言するな」と野次ったり、衆院本会議の壇上で演説していた松浪健四郎議員に対し「党首と何発ヤッたんだ」とやって、怒った松浪議員が永田氏に水を浴びせた事件があった。
出所不明の風聞をネタにして国会質問する癖があって「公明党の支持団体の住民票が東京都に移されている疑念がある」と発言し、河野衆議院議長から注意を受け、与党から懲罰動議が出されたこともある。初当選以来、永田氏が受けた懲罰動議としては四回目。民主党は公明党に謝罪している。(ウイキペデイア)
八千代市内での国政報告会では阪神大震災に触れ「住民は火をつけたくてしょうがない、阪神大震災では激甚災害指定欲しさに被災者が火をつけてまわった」などと奇矯な発言が飛び出した。
そして堀江メール問題が起こる。この騒動で永田議員は発言を二転三転させるなどし、国民から民主党への非難が集中することになった。結果、前原誠司代表ら民主党執行部が責任を取り総退陣することになった。(ウイキペデイア)
やはり良家のお坊ちゃん議員が、人気取りで過激発言を繰り返している中に、抜き先ならないことになったと言って良いだろう。その永田議員を庇おうとして民主党は迷走した。マスコミ攻勢を受けるに至って鳩山幹事長が病院に永田氏を匿った。
三日、北九州市八幡西区のマンション駐車場で死亡しているのが発見された。共同通信社は自殺として報道。昨年も手首を切って自殺未遂を起こしたこともある。読売新聞社は「警察は自殺したとみて、警察が捜査を行っている」と微妙な報道となった。
<ライブドアの粉飾決算事件に絡む偽メール問題で、2006年に議員辞職した永田寿康・元民主党衆院議員(39)が3日、北九州市内の11階建てマンションから飛び降り、搬送先の病院で死亡が確認された。
現場に遺書のようなものがあり、自殺とみられる。同氏は昨年11月にも福岡県宗像市内で手首を切って自殺を図り、警察に保護されていた。
福岡県警八幡西署などによると、永田元議員は3日午後6時26分ごろ、北九州市八幡西区里中3丁目の11階建てマンション駐車場内で倒れているのを、マンションの住人が発見。「マンションから人が転落したようだ」と110番した。
救急車で病院に運ばれたが、午後7時6分、死亡が確認された。マンション10階-11階の踊り場には1、2ページほど遺書のようなものが書かれたノートが残されていた。また、ノートの近くには1.8リットルの紙パック焼酎があり、空っぽだった。
焼酎は飲んだか、本人のものかは分かっていない。カジュアルな服装だったといい、靴を履いたまま飛び降り自殺を図ったとみられる。
関係者によると、永田元議員は2008年初めごろから、かつて親しかった議員関係者らとも連絡を取っていなかった。福岡県内の選挙区で国政選挙への出馬を模索していたともいわれるが、同年の離婚なども影響し、精神的に不安定になっていたという。
永田氏は一時、福岡県宗像市の医療施設で療養していたが、08年11月にその保養所を抜け出し自殺未遂を起こし、県警に保護されたこともあった。手首に自分で切った傷があったが、警察関係者によれば「自傷行為程度」で、命に別条はなかった。その後は今回の飛び降り現場近くの病院に入院していた。
永田元議員が最も注目されたのは、2006年2月の衆院予算委員会。堀江貴文元ライブドア社長(36)が、3000万円を当時自民党幹事長だった武部勤氏の次男あてに選挙コンサルタント料名目で送金するよう指示したとする「社内メール」の写しを示して追及した。
しかし、これが“偽メール”と判明。民主党から半年間の党員資格停止処分を受け、同年4月に議員辞職した。また当時の代表だった前原誠司氏ら民主党執行部の引責退陣に発展した。(サンスポ・コム)>
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