2705 ハマス殲滅を 平井修一

子供が犠牲になっている、即時停戦を!なんていう声を無視してイスラエルはハマス殲滅戦に頑張っている。
当たり前だ。停戦を望まずにイスラエルを攻撃したのはハマスであり、戦争をしたくてしようがないのがハマスであり、ガザのゲリラと住民の死者が大きければ大きいほど最終戦争=イスラエルの抹殺に有効だからだ。
ハマスとしては「イスラエルVSハマス」の構図を世界中にアピールし、「イスラエルは邪悪なる虐殺者」というイメージを拡大したいのだ。800人の死者なんてもののかずではない。
FDR(フランクリン・D・ルーズベルト)は日本からの「最初の一発による甚大な悲劇」を必要としたからホノルルの将兵と民間人4000人の命を捧げた。戦争指導者にとって800人や4000人は想定の範囲内、「特に子どもが救急車で搬送される模様は取材させろ、世界にその映像をばらまけ」とハマスは指示しているだろう。
今、イスラエルが軍事行動を停止したら、今回の戦争はまったく意味がないことになる。イスラエルへのロケット弾攻撃が止むことはないからだ。停戦したら振り出しに戻るだけである。
原理主義のハマスを徹底的に壊滅し、市民に「ハマス治下では停戦はない」と思い知らせ、厭戦気分を蔓延させ、そして世俗主義のアッバス(PLO)にガザを支配させることしかイスラエルの安全保障は確保できないのだ。
そのためには800人が死のうが8000人が死のうが8万人が死のうが頓着すべきではない。日本は300万人が死んでから停戦した。
平和・安定を求めるイスラエル、片やハマスは「屈辱的な平和より聖戦を」求めている。両者の和解なんて絶対ありえないのだ。
「焼け野原から新しい秩序が生まれる」と言った西郷先生はこうも言っている。
「戦の一字を恐れるべからず。金も名誉もいらないと言う人はまことに困った存在だ。どうすることもできない」
ハマスの最後の一兵卒を殺し、ガザの住民の最後の涙を絞り、悲惨のどん底を嘗めさせないとこの戦争は終わらない。イスラエルにとってはオバマ政権がハマスとよしみを通じる前の今しかチャンスがないのだ。イスラエル国民をロケット弾の恐怖にさらし続けるわけにはいかない。
油に目がくらんで日露戦争でのユダヤ人への恩義を日本人は忘れてはいけない。(こんな当たり前のことをマスコミが報じないのはケゲンである)
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