米中関係は[G2]。ゼーリックの先を行く賞賛がブレジンスキーの口から。米中国交回復30周年に北京に集まったカーター元大統領ご一行。
1979年、カーターは台湾との外交関係を絶ち、北京と手を結んだ。
爾来、30年の歳月がまたたくまに流れ、米中関係は冷え冷えとした戦略的競合関係から「戦略的パートナー」に格上げされ、ゼーリック世銀総裁は、その国務副長官時代に「米中関係はステーク・ホルダー」と礼賛するに到った。
1月12日北京で開催された「米中国交回復30周年記念写真展」の開幕式に米国から馳せ参じたのはカーター元大統領夫妻、キッシンジャー元国務長官、そしてブレジンスキー元大統領補佐官である。
記念講演に立ったブレジンスキー元大統領補佐官(80歳)は、「米中関係はいまやG2の関係であり米欧同盟、日米同盟と等価である」と絶賛賞賛礼賛のレトリックに終始した。
とくにブレジンスキー元大統領補佐官は、イランの核武装、パレスチナ問題で、中国は米国とともに外向的努力を傾け世界システムの安定に貢献できる、と中国を持ち上げたのである。
よぼよぼジィさんたちの寄り合いに一般的な意義はないが、ブレジンスキーはオバマの大統領キャンペーンの段階から、ブレーンとして外交政策の顧問をつとめてきた人物だけに、そのレトリックにはリアリティがともなう。
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