次期亜東協会会長に李登輝氏側近の彭栄次氏。馬英九政権、対日関係重視の現れか。
馬英九・台湾総統は日台関係をさらに強化するため、李登輝元総統の信頼が厚い、彭栄次・台湾機械運輸公司会長を「亜東関係協会」の次期会長に指名した。
亜東関係協会は外交関係のない両国関係にあって、貿易・通商面で、台湾の対日窓口機関にあたり、歴代は殆どが駐日代表(大使)経験者が就任してきた。
新会長が正式に彭氏ときまると、台湾団結連盟(台連)出身の陳鴻基・現会長に続き、李登輝元総統と関係が深い人物が対日関係をリードする。
『台湾の声』(1月15日付け)などによれば、「彭氏は昨年6月に発生した尖閣諸島沖で日本海上保安庁の巡視船と台湾遊漁船が衝突した聯合号事件発生後に、馬総統の書簡を当時の福田首相に伝達する役割を担ったとされ、馬総統は日本政財界と幅広い人脈を持つ彭氏の協力を望んでいるという。彭氏は総統退任後の李登輝氏の訪日旅行に同行したことがある」。
私事ながら、筆者も何回か彭栄次氏にはお目にかかっており、東京では定宿の帝国ホテルの個室で昼飯をはさんで長時間話し合ったこともある。台北ではよく国賓大飯店の珈琲ラウンジで面談した。
完璧な日本語、その教養の深さを目撃すると現在の日本人にこれほどの知識人がいるだろうか、と思うほどの人物である。
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(読者の声1)貴誌2453号に「プアール茶にさほどの興味はなく、台湾へ行くと、いつもウーロン茶と高山茶をたくさんお土産に仕入れます。勿論、拙宅でも毎日のようにウーロン茶を飲みます。台北市では重慶北路から民族路、民権路と交差する両脇、とくに
この周辺にお茶の卸屋があり、かならず立ち寄ります」 と書かれていました。
先生も台湾茶、それもウーロン茶と高山茶が好きと伺って、なくうれしくなりました。
私は台湾茶(中国茶という言い方はあえて避け、現地の人にも「中国茶と言うな、毒茶と混同されるぞ」と喧伝しています)それもウーロン茶・高山茶が大好きで、台湾へ行くのはこれの買い出しが半分くらい目的です。
だけども高価な台湾茶をさらに旅費を払って買いに行くのは、分不相応なぜいたくなので、昨年は行けませんでした。
数年前までは大手茶店の”天仁銘茶林森店”でなじみ客の一人として購入していましたが、台北の友人が別の店を教えてくれ、”意翔村”という卸店で購入するようになりました。この新生南路の露地にある店は陳さんという主人が台湾茶協会ただ二人の茶葉鑑定士の一人とのことで旨いお茶が卸値で買えます。(HS生、豊橋)
(宮崎正弘のコメント)次にその店に行って見ます。天仁は有名店、ご指摘の店は、定宿の裏ですので、時間がないときは、ここで買うこともあります(苦笑)。
台北郊外の木柵(動物園に近い)から山の中腹へ行くと茶畑が広がり、茶農家の軒が並んでいます。急坂な斜面が茶畑です。いずれも味自慢、茶匠みたいな人々が摘んでいます。即売もしています。ただし高い!
高山茶は、台南の治本温泉へ行ったおりに、山岳地帯の卑南へも足を伸ばし、そのとき偶然立ち寄った茶店で、あまりに美味だったので、サンタクロースの袋ほどたくさん買って、それで一万円しなかった。帰国後、小分けして友人らに配りましたが、好評でした。
で、プアール茶の話から、随分とお茶の投書を頂きましたが、読者の皆さん、お茶のみ話もこのへんで休みにしましょう
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2719 台湾高山地帯の高山茶 宮崎正弘

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