2749 世界のCEOを辞任したUSA 平井修一

目が覚めたら1月21日の深夜だった(米国東部タイム20日正午)。2年間の「血を流さない」内戦に勝利したオバマ氏の大統領就任式はそろそろだろう、ここはテレビを見るかとNHKを選択した。
式が始まるまで時間があるのでワシントンポスト紙を見ていたら奇妙な記事があった。「お風呂をどうぞ」。零下7度で冷え切った体を温めてね、と、地元のお土産屋さんがバスルームを就任式に集まった市民に開放したのだ。お祭りだわなあ。
Open Bathroom, Good Business
At an Obama souvenir shop that opened its doors Sunday on E Street between 6th and 7th streets NW, owner Valerie Cunningham willingly allowed people to come in to warm up and use the bathroom. “Good morning, good morning,” she greeted people as they walked in. “Come on in.”
「いらっしゃい、いらっしゃい、どうぞ温まってください」。
シャワーではなく、ちゃんとしたバスタブだろう。日本式の大きな湯船 hot bath tub なら少なくとも(カップルで)2人は入れるから最高だけどね。これはお金持ちしかもてないから多分1人用の底の浅いタブだろうが、10年に一度のお祭りを祝い、大不況の中、明るい未来を期待する米国民の気持ちが分かる。
米国の大統領は、良くも悪くも、好きでも嫌いでも、世界のトップナッチ(最高峰)だ。キング・オブ・キングスである。それはプーチンもハマスもチャベスもコキントウも認めざるを得ない。軍事と経済でUSAは世界のセンターなのだ。
就任式のライブが始まった。日章旗を避けるNHKは星条旗をおおいに映す。GHQの指導のもとに・・・。
それにしても本題のオバマ大統領の演説にはがっかりした。「彼はおおいにしゃべったが、なにも語らなかった」というしかない。美辞麗句、口当たりの良いことは言うが、結局は「厳寒の中、がんばろう」。それだけ。中身なし。
厳寒にお風呂を用意するでもない、中東に和解案をもたらすのでもない、経済をどうするのでもない、悪の枢軸にどう対処するのかも不明だ。キング・オブ・キングスがなにもできない、「どうする、こうする」とも言えない。
米国が「キング・オブ・キングス」をやめたのである。普通の国になる、公武合体、大政奉還、「自己責任、共同責任でどうぞ“A New Era of Responsibility”」ということだ。
米国は「いち抜けた」「おらが村の火消しで手一杯」「やるんならみんなの責任で負担を共有しよう」と言っている。世界の明日は渾沌としている。
以上は日本のマスコミは絶対書かないからメルマガに投稿する。
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