注目の人・王家瑞氏が北朝鮮に入った。中国要人で金正日総書記に会える数少ないキイ・パースン。21日の朝鮮中央テレビが王家瑞氏を団長とする代表団が平壌に到着したと報じている。
金正日総書記は2000年以降、王家瑞氏が平壌を訪問する度に会っている。昨年一月の時は歓迎の宴を持った。健康が回復していれば、金正日総書記との会談が持たれるであろう。それがなければ、金正日総書記の健康状態がまだはかばしくない傍証となり得る。
金正日総書記の後継者問題が話題となっている現状から、注目される王家瑞氏の訪朝だが、情報が洩れてくるのは王家瑞氏が平壌から戻ってからであろう。その意味で北京の外国特派員にとって気の抜けない日々が待っている。
<北朝鮮の朝鮮中央テレビは21日、中国共産党の王家瑞対外連絡部長を団長とする代表団が平壌に到着したと報じた。報道は関係官庁の担当者と中国の駐北朝鮮大使が一行を出迎えたことを伝えたが、訪問目的などについては言及していない。今年は北朝鮮と中国が国交を結んで60周年を迎える年で、両国は互いに代表団を派遣するなど友好関係を強調している。
王対外連絡部長は北朝鮮に「重大案件」があるたびに北朝鮮を訪れ、金正日(キム・ジョンイル)総書記と会談してきたことで知られる。2004年1月には金総書記の訪中を控え平壌入り。05年2月には北朝鮮の核保有宣言と第2次ブッシュ政権発足に合わせ訪問した。08年1月にも韓国の李明博(イ・ミョンバク)政権発足を前に金総書記と会っている。
韓国政府の当局者は「今回の訪問はオバマ大統領の就任とも関係があるようだ」と語った。北朝鮮の朝鮮中央通信は同日、オバマ大統領の就任を比較的早く伝えた。北朝鮮は05年の第2次ブッシュ政権発足の事実を特に報じなかった。
注目されるのは金総書記が姿を現すかどうかだ。金総書記は2000年以降、王対外連絡部長が訪問するたびに会談に応じている。韓国政府の当局者は「これまでの慣例からみて、王部長が今回金総書記と会談する可能性は高いとみられる」と分析した。
韓国国防研究院の白承周(ペク・スンジュ)安保戦略研究センター長は「金総書記が今回王部長と会談すれば、健康がかなり回復したことを内外に確実にアピールできる」と指摘した。
金総書記は昨年6月、中国の習近平・国家副主席と会談して以降、220日間にわたり外国の賓客と会っていない。(朝鮮日報)>
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