2773 米共和党がオバマ法案に徹底抗戦? 宮崎正弘

オバマを「ユーチューブ(U-Tube)大統領」と呼ぼう(NYタイムズ)。共和党、産業救済法8250億ドルに徹底抗戦の構え。
上院共和党はジョン・マケイン(アリゾナ州)が率いる。「絶対多数に民主党は二票足りない。共和党上院は、この法案が修正されない限り、賛成票を投じない(したがってオバマの最初の法案は葬られる)」。
反対理由は、このオバマ景気対策は即効性がまるで期待できないからだ。或るシミュレーションによれば、現在7・2%の失業率が、この法案がたとえ成立しても7・0%にしかならない。
誰が立案したのか、無駄な投資と計画が杜撰さに満ちていると野党はいきりたっている。
下院共和党はジョン・ボーナー(オハイオ州選出)が院内総務。
同様に「修正が加わらない限り、8250億ドルもの財政支出を伴うオバマ法案パケッジは成立を阻む。フィルバスターを使う手だてもある」。(いずれも25日付けNYタイムズ)。
フィルバスターとは、審議未了による法案廃棄戦術。日米で野党がよく使う手口。
オバマは議会指導者をホワイトハウスに招いて(23日)、それで議会を説得したと思ったらしい。ついでネットに登場し、法案を説明、国民の理解を求めた。議会の頭越しに法案を先走った形で示したことに議会少数派共和党が立腹した。
「オバマをU―TUBE大統領と呼ぼう」(同日NYタイムズ)
TARP(金融安定化法)は合計7000億ドルのパケッジで、銀行救済に半分をつかって、とくにシティ・グループには合計400億ドルも注ぎ込んだ。
シティはさらに経営内容が悪化していることがばれた。こんどの法案はARRP(アメリカ・リカバーリ&リインベスト・プラン)と呼ばれるそうな。
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