2779 ダボス会議の麻生演説 宮崎正弘

ダボス会議に集まる世界のリーダーは、どうして色褪せて見えるのか。金融バブルのスポンサーが逃散して、スイスのリゾートには寒風だけが。
恒例ダボス会議が始まった。ビル・ゲーツも、ジョージ・ソロスもここで演説し、世界のマスコミが注目した。ことしは、オバマ米国新大統領が出席しない。
麻生首相はダボスへ出掛けて演説をするそうだが、いったい誰が聞くのか。2500名の参加があると言っても、わずかに耳をそばだてるのは基調演説をするゴードン・ブラウン英首相ぐらいだろうが、金融センターとしてのロンドン・シティの凋落激しく、いまさら何を言っても世界を魅了することはないだろう。
プーチン、温家宝、メルケルら世界40ヶ国の首脳がスイスのリゾートの高級ホテルに揃うが、昨年までの大スポンサーだったAIGもリーマン・ブラザースも降りた。
メリルリンチは不在、シティ・グループは幹部の代理がでて五つのセッションに出席するが、オバマ政権から出講を予定されていたローレンス・サマーズ(大統領府経済会議議長)とジェイムズ・ジョーンズ(大統領安全保障担当補佐官)は土壇場でキャンセルした。
スターが不在。だから目立つと計算して行くのだろうか。予算審議で揉めている、どこかの国の首相は。
それでもダボス(世界経済フォーラム)のテーマは「危機以後の世界の形成」とか。
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