2780 夏までにアフガンに三個旅団増派 古沢襄

<【ワシントン27日共同】ゲーツ米国防長官は27日、オバマ政権下で初の議会証言に臨み、戦況が悪化するアフガニスタンへ夏までに陸軍3個旅団(計約1万1000人)を追加派遣する方針を表明。
オバマ大統領が承認すれば、新政権発足後、初めての米軍展開方針の決定となる。イラクからアフガンへ軸足を移す新政権の姿勢を鮮明にした形だ。オバマ氏は28日に安全保障政策全般を軍幹部と協議する。(共同)>
オバマ政権はアフガンに三万の陸軍兵力を増派する方針というが、早々と夏までに三個旅団一万余を増派することが明らかとなった。それだけアフガン情勢は悪化し、緊迫の度を強めている。
オバマ大統領は選挙公約でイラク派遣の戦闘部隊を16ヶ月以内に撤収させると約束している。しかし夏までに一万の撤兵を実現する見通しはない。ゲーツ国防長官は「16ヶ月は複数の選択肢のひとつ」と言う。
むしろ軽率な撤兵に手をつければ、アル・カーイダが攻勢に転じる危惧の方が強い。結局はイラク・アフガンに派遣する兵力数は、一時的とはいえブッシュ政権下よりも多くなり、米兵の犠牲者数も増えるであろう。
イラクから手を引きたくても、引くにひけないジレンマに発足間もないオバマ政権は立たされている。
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