2970 小沢氏の地元事務所を家宅捜索 古沢襄

<東京地検特捜部は4日、小沢民主党代表の資金管理団体「陸山会」をめぐる違法献金事件の関連先として、岩手県奥州市水沢区にある小沢氏の地元事務所と、盛岡市大通3丁目の民主党岩手県連を家宅捜索した。
奥州市の地元事務所は、小沢氏が代表を務める民主党岩手県第4区総支部の所在地も兼ね、小沢氏の自宅と棟続き。総支部は「陸山会」と同様、準大手ゼネコン「西松建設」のダミー団体だったとされる政治団体「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」から03~06年に計1400万円の献金を受けている。(朝日)>
民主党は一天にわかにかき曇り、雷鳴が響く様相となった。マスコミの目を避けていた小沢代表は四日に記者会見して「何ら政治資金規制法に違反する点はない」と献金が適正に処理されたことを強調した。
さらに選挙が近いといわれる中での東京地検特捜部の逮捕、強制捜査は「不公正」と批判した。しかし特捜部は捜査の手を緩めない。小沢氏の地元・岩手県にも家宅捜査の網を広げている。
捜査が小沢氏の周辺に広がりをみせていることに外国通信社も注目している。英ロイターはかなり長文の記事を書いた。
<[東京 4日 ロイター] 小沢一郎・民主党代表は4日午前、政治資金規正法違反容疑で公設第1秘書が逮捕されたことを受けて会見し「何ら政治資金規制法に違反する点はない」として、献金が適正に処理されたことを強調した。
自身の進退について「何らやましいことはない。それによってどうこうということは考えていない」と代表辞任を否定する一方、検察の対応を「不公正」と批判した。
小沢代表の献金問題は、自身の資金管理団体「陸山会」が準大手ゼネコンの西松建設からの献金と知りながら、会計責任者である大久保隆規容疑者(公設第1秘書)らが献金を受け取っていたとの疑いで逮捕された。
小沢代表は「献金を受けたことは事実」としながら、「政治資金規正法に則って適法に処理し届け出た」と適法性を強調。秘書からの報告でも「政治団体が寄付をしてくれるということであり、政治資金管理団体で受領することにした」と企業からの献金という認識はなかったとし、「政治団体からの献金という認識だったから、政治資金管理団体で受領したということに尽きる。西松建設(1820.T: 株価, ニュース, レポート)からの企業年金という認識であれば、政党でそれを受領すれば何の問題も起きなかった」と正当性を主張。西松側に対する便宜供与についても「私も私の秘書も全くそのような事実はない」と否定し、「必ず近いうちに嫌疑が晴れ、私どもの正当性が証明される」と語った。
また、西松建設からの違法な献金だったことが明らかになった場合には、献金を返却する意向を示した。
小沢代表は東京地検における今回の捜査について「検察の従来からのやり方を超えた異常な手法。衆院選が取りざたされているこの時期に異例の捜査が行われた」と疑義を表明。
「政治的にも法律的にも不公正な国家権力、検察権力の行使だ」と強く批判し、「強制力を持つ公権力が思うがままに権力を行使することが今後も行われることになれば、国民の人権を守ることができず、社会は暗澹たるものに陥ってしまう」と続けた。
こうした小沢代表の検察批判に対し、河村建夫官房長官は4日午前の会見で「日本は成熟した民主主義国家であり法治国家だ」と指摘。「(小沢代表の発言は)極めて理解に苦しむ。国民に説明する言葉かと、誠に遺憾に感じている」と反論した。(ロイター)>
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