3005 森元首相の「輿石氏批判」発言 阿比留瑠比

もういい加減、表舞台からは引っ込んで政界のことに口出しはしないでほしいと思っていた森喜朗元首相が本日、沖縄県沖縄市での自民党所属議員のパーティーでのあいさつで、とうとう実名を挙げて民主党の輿石東参院議員会長の政治資金をめぐる疑惑を批判しました。その内容ですが…
よく言った!あんた見直した!いろいろそれはどうかと思うことをしてきた人だし、早く引退してほしいと思っていたけれど、ここにきて大きな存在感をここに示した。問題発覚から約5年、やっとそれを言ってくれたか。今まで自民党議員でもそこまではっきり言ったのは初めてだ…(感涙)。
当ブログを読んでくれている人には自明のことですが、この重要かつ深刻な問題(輿石氏は地方公務員である教員らにより、政治資金規正法違反=虚偽記載=の手段で集められたカネで選挙をしてきました)を他の新聞、テレビがまともに取り上げず、いや、産経の中ですら問題意識の全くない人がいる中で、これはとても嬉しい。参院では、55年体制的与野党もたれ合いが長く続いていた結果、見逃されてきた、かつ追及対象にされないできた点に、とうとうはっきり言及してくれましたか。
私としては、もはや選挙対策でも何でもいい。小沢一郎氏の「政治とカネ」の問題よりある意味もっと悪質な、「政治とカネと教育」の問題について、はっきり言ってくれたことを高く評価します。
以下、あいさつの関連部分を掲載します。
《森氏 皆さん、今日本で、民主党に少しやらせたらどうかとか、自民党も少しガタが来たから一度はやらしただろうかと考えている人が60%くらいいる。ただ、私は沖縄の皆さんなら一番理解してもらえると思うのでこれだけは是非申し上げたい。
福島瑞穂という社民党の代表の女性の議員がいる。今年の日教組の新年の大会で、長いけど、ちょっと読んでみます。「日教組新春の集いで見る初夢は、与野党逆転で教育基本法を元に戻し教師の免許更新制などを廃止することです」。これが今年の福島さんの初夢だ。社民党はぜひこれをやろうと思っている。だから民主党と組むということなんでしょうね。
同じ民主党の参議院の議員会長さん、輿石さん、違法なお金を集めて当選してきた人であることは皆さん、ご存じの通り。この方も「教育の政治的中立などと言われても、そんなことはありえない。政治から教育を変えていく。逆説的に。そんな勇気と自信をも持って頂きたい」。つまり、政治で教育を変えますよとおっしゃっている。「私も日政連、つまり日教組のメンバーです。日教組とともに戦っていくことをお誓いします」。そして、教育基本法を元に戻す。教員の免許制を止めるということでしょう。
教育基本法は何を謳ったか。これはご承知の通りでしょう。国を大切にしよう、愛しようと。どの政党が政権を取っても同じことだ。日本の伝統、歴史を大事にしましょうと。60年かかった悲願だ。先生方が無責任、それには先生に他の道が開けるようにして上げたらいい。だから10年に一回は免許更新制入れましょうと。これを社民党も共産党も民主党もまた変えようと思っている。
もし民主党政権が出来たら、おそらく文部大臣に日教組出身者の議員を据えることになるのではないでしょうか。そしたら、民主党の大きな背景は連合です。今の小選挙区制度の中に全部連合が支持をしている。その主体は何かというと日教組と自治労でしょう。これが圧力を掛けていったら日本の教育を根底からまたおかしくしてしまう》
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