正直なところ、悲観論者の私は9回裏に同点に追いつかれたところで耐えかねて、予約があった後期高齢者の健康診断に早めに出掛けてしまった。
イチローが打って勝ったという話は、帰り道に出会った知り合いの人から聞いたような次第であった。兎に角勝ってくれて良かったと言うだけである。このせいかどうか知らぬが、小澤代表の秘書の起訴などはテレビ局も重大事と捉えていなかったのか、画面の上の方に速報で出てきただけだった。
今回の優勝は原監督の日本代表の選抜が良かったということであると思う。決勝戦でも使われなかった福留、阿部、岩田、藤川、亀井、山口等はそれぞれ一廉の者達だが、今回のWBCでは活躍できる状態に整えられていなかった。
24日に登場していた中島、片岡、内川、青木、等の20歳代の野手は皆持っている力十分にを出して貢献していたと十分に評価したい。川崎も評価して良いだろう。内川があの素晴らしい守備を謙遜していたが、の場面であれが出来たということが実力を出しと評価したい。
投手でも岩隈、松坂、ダルビッシュ、杉内、余り出なかった涌井等は皆20歳代で、将来性も残しているし活躍振りも文句ないものだった。岩隈などはこれからアメリカから凄まじい勢いで勧誘されるだろう。いや、あの投手達は全て通用するだろう。
今日まで今回の代表を余り評価していなかったことを恥じねばならないような彼らの働きぶりは、何れも10点満点で8点以上に値すると言いたいほどであった。イチロー君もあの実力からすれば精々6.5点くらいかと見ていたが、最後の最後であのヒットを打って帳尻を合わせて7.5点に上げてきた。流石である。
原監督もここという時に当たっている中島にバントさせるし、24日は岩隈を引っ張りすぎるような弱気の采配が気になったが、優勝してしまえば「そんなこともありましたっけ」で済んでしまう。彼は一気に「大監督」になってしまったと言える。
野手全体が精密な野球をして、決勝まで来て多少荒っぽさが目立った韓国に付けいる隙を与えなかった。ダルビッシュも危ない橋を渡ったが、何とか最後まで抑えきって精神力で負けていなかった。
望むらくは、何時か中南米勢も加えたMLBのオールスター的なティームを編成させて、我が国の代表とせめて7回戦制の日米対抗を開催することである。韓国が参加したいと言うならば、3ヶ国でリーグ戦をやれば良い。
これで明日から落ち着いて仕事もできるし、歯医者さんと目医者さんにも行っていられる。勝ってくれて良かった、良かった。本当に良かった。
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