3075 女性達には通用しない 前田正晶

私は余り政治のことは論じてこなかった。それは政治には報道されていることが上辺を撫で出いるだけで、本当はマスコミや偉そうな評論家達が触れていない裏があると思っているからなのだ。
だが、今回の小澤一郎の「検察に戦う」という大見得を切った姿勢や、「続投」に固執する姿勢は理解できない。大体からしてマスコミは何で「続投」という妙な野球の言葉を使いたがるのだろう。「辞任せず」か「留任」などではいけないのだろうか。
序でに言えば、何かといえば「胸を借りる」という相撲の世界のスラングを使うのもも気に入らない。我が国と独特の「謙り」の精神を表すのだろうが、そんな言い方をせずに「明日はあの強そうな相手をやっつけてやる」と言って、自らのティームの指揮を鼓舞すれば良いではないかと、相撲嫌いの私は言いたくなる。
私は小澤一郎が辞めようと戦おうと彼の選択だからご随意にと言うだけだが、マスコミも彼自身も見落としている点があると思う。それは政治家をやっていると何時も間にか蓄財できて、一般人が夢にも思わないような金持ちになって、都内に多数の物件を所有できることである。
これは「清く正しく美しく」を重んずる女性達には通用しないことではないか。現に僅か数人の女性に尋ねた限りでは「小澤さんは何か不正な手段でお金を集めたのではないか。それで私腹を肥やしたのではないか。胡散臭い。そこには好感が持てない」という趣旨の答えが返ってきていた。
すなわち、小澤一郎の続投を容認した民主党は、来るべき解散・総選挙では女性票を落とすのではないかという点を指摘したい。何も女性だけではない。私は有力な政治家が地方を選挙区にしながら都内に豪邸ないしは豪華なマンションに住んでいるのを不思議だと思っている。何も清貧に甘んじろと要求はしないが、金がなければ政治をやっていられないという風潮は好みではない。
自民党の有力幹部の多くが都内の有名私立・公立高校の出身者というのも何処か腑に落ちない思いである。北海道が選挙区で日比谷高校出身であるのを地元は何とも思わないのか。
話が逸れてしまった。政治家が企業から多額の寄付を受けて恰も不動産会社の如くになっていることを、彼自身が語らないのであれば、マスコミに説明させないと、自民党を利するのみと気付くべきではないか。私はあの政治家はおかしいと思っている。
杜父魚ブログの全記事・索引リスト

コメント

タイトルとURLをコピーしました