3184 張成沢がフランスなどを極秘訪問 古沢襄

北朝鮮は国際社会に背を向けた路線に入った。北京の六カ国協議からの離脱を北朝鮮外務省が表明しただけでなく、寧辺の核施設を原状復帰させるとの声明を出した。北朝鮮を終始、庇ってきた中国の面子は完全に潰されたことになる。
これが米国との二国間交渉を目的とした強硬なポーズに過ぎないのか、まだ真意と狙いが定かではない。
また韓国の代表的な通信社である聯合ニュースは、ナンバー・ツウである張成沢が三月初めから中旬にかけてフランス、イタリア、スイスを極秘訪問していたと伝えている。
イタリアでは金正日総書記の家族用豪華ヨット購入取引、フランスでは金正日総書記の診療に当たった医師との面談が目的と観測されている。
私はむしろ金正日の実妹で張成沢夫人である金敬姫の病状が悪化したためのフランス訪問が主目的だったのではないかと見ている。スイスではジュネーブで米要人と秘密接触した可能性もある。
<(北京14日共同)北朝鮮外務省は14日、同国が「衛星」と主張する長距離弾道ミサイル発射を非難する議長声明を国連安保理が採択したことを受け、6カ国協議への不参加を表明、無能力化を進めていた「(寧辺の)核施設を原状復帰させる」との声明を出した。
北朝鮮としては異例の早い発表。声明は、核施設の正常稼働措置の一環として、実験用黒鉛減速炉の使用済み核燃料棒を再処理すると表明した。(共同)>
<(ソウル12日聯合ニュース)国防委員に就任し北朝鮮の「ナンバー2」であることを再確認した張成沢(チャン・ソンテク)朝鮮労働党中央委員会行政部長が、先月初めから中旬にかけフランス、イタリア、スイスを極秘訪問していたことがわかった。複数の対北朝鮮消息筋が12日に伝えた。
訪問目的は明らかにされていないが、最近イタリアで事件となった金正日(キム・ジョンイル)総書記の家族用豪華ヨット購入に関する取引、昨年8月に脳血管系の疾患で倒れた金総書記を診療したフランス医療陣との面談などを目的としていた可能性がある。
張部長は第1四半期に金総書記の現地指導などに19回も随行したが、2月25日以降の20日余りはメディアから姿を消しており、この期間に欧州を歴訪したものとみられる。(聯合)>
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