<民主党の小沢一郎代表は23日午前、名古屋市長選に同党推薦で立候補している河村たかし候補(60)の応援のため急きょ名古屋市入りした。河村氏擁立の経緯から自主投票にした連合愛知の事務所を訪れ、神野進会長に一層の支援を要請。河村氏の選挙事務所では秘書らを激励した。
連合愛知によると、小沢氏は西松建設の違法献金事件に言及し「私自身の件でご迷惑をかけた」と謝罪、そのうえで連合が市長選で「民主候補を基軸に支援」を決めたことに謝意を表したという。
続いて河村氏の選挙事務所に顔を出し、記者団に「自公が総力を挙げてきているので最後まで頑張ってほしいと激励した。名古屋市長選の勝利が総選挙の勝利につながる」などと語った。(毎日)>
アレレ、千葉県知事選、秋田知事選では総選挙の帰趨とは関係ないと言い放った筈である。それなのに名古屋市長選が総選挙の勝利につながるとは???
世間ではこういうことを”我田引水”という。
一ヶ月ほど前のことだろうか。新聞の広告欄に「民主が圧勝・・・」とかいう選挙予測が出た週刊誌があった。数日前の新聞広告には「小沢ショック 民主はこれだけ減る」という週刊誌・・・馬鹿らしいからどちらも読んでいない。
何か世の中が狂っている。
半世紀も選挙をみてきた。頼まれてにわか仕立ての政治評論家を名乗って、知人の選挙区で講演をやったこともある。選挙予測なんて世論調査をやっても当たるものではない。有権者の大半は投票日の一両日前になって投票行動を決める。
最近の世論調査は安上がりの電話調査が流行だが、若年層のほとんどが持っている携帯電話は対象外になっている。若年層の選挙行動を掴むのに決定的な欠陥がある。
だが本格的な面接方式の世論調査となると十億円近いカネがかかる。広告収入、販売収入が激減しているご時世だから財務担当重役がいい顔をする筈がない。世論調査の台所を熟知しているから、もともと調査結果をあまり信用していない。アクセサリー程度のものだと思っている。
しかし政党の選挙対策担当からすれば、マスコミ調査しか頼るところがない。一ヶ月でオセロ・ゲームの様に変わる選挙情勢に一喜一憂している。名古屋市長選程度で選挙情勢が大きく動くものではない。
公平にみて民主党が圧勝して政権交代という夢は雲散霧消してしまったのではないか。もたもたしていると来年夏の参院選挙が迫ってきた。野党が参院で優位というねじれ現象も、あと一年で変わるかもしれない。
それなのに名古屋市長選が総選挙の勝利につながると言う様では、腰を引いた我田引水としか映らない。
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3228 小沢氏が名古屋入りしたが・・・ 古沢襄

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