<【ジュネーブ25日共同】メキシコ、米両国で豚インフルエンザのヒトへの感染が多数見つかったことを受け、世界保健機関(WHO)は25日、世界の専門家約15人でつくる初の緊急委員会を開催し、感染状況の深刻度を点検、最新の情勢分析や拡大防止への取り組みを議論する。
米国では人から人への感染と断定されたほか、感染が米、メキシコ両国の国境を越えた可能性も指摘される事態を受け、世界的大流行を懸念するWHOは新型インフルエンザ発生に当たるかどうかを検討する。
WHOは鳥インフルエンザなどの変異で発生するとみられている新型インフルエンザの大流行に備え、6段階の警戒水準を設定。これを現行の「3」から「4」へ引き上げるかどうかを協議する見込みだ。
「4」への引き上げは新型インフルエンザ発生を認定する意味を持ち、引き上げなら日本政府は首相をトップとする対策本部を直ちに設置して、発生地への渡航自粛勧告を検討する。
「3」は人から人への感染が「ないか限定的」な段階。「4」は感染が「地域社会レベルで持続的に見られる」状態と定義される。WHOには「メキシコの状況は明らかに4」とする声も強いが、拙速な引き上げは社会不安をあおる結果にもなりかねず、感染状況を慎重に分析している。(共同)>
学生の頃、武者小路実篤の「愛と死」を読んで、愛する女性をスペイン風邪で失う悲劇に衝撃を受けた。
<スペインかぜ(英: Spanish Flu)は、1918年から翌19年にかけ、全世界的に流行したインフルエンザのパンデミックである。感染者6億人、死者4000~5000万人。一説によると、この大流行により多くの死者が出たため、第一次世界大戦終結が早まったと言われている。
発生源は1918年3月米国シカゴ付近。高病原性を獲得したのは1918年8月15日頃、アフリカ西海岸の英国保護領シエラレオネの首都フリータウン付近とされる。
米国発であるにもかかわらずスペインかぜと呼ぶのは情報がスペイン発であったためである。(ウイキペデイア)>
スペインかぜは人類が遭遇した最初のインフルエンザの大流行(パンデミック)といわれている。全世界の感染者は6億人、死者は4000万-1億人。スペインかぜの病原体はA型インフルエンザウイルス(H1N1亜型)。
最近では鳥インフルエンザウイルスが東南アジアで大流行している。
<鳥インフルエンザ(英語:Avian influenza, Avian flu, bird flu)とは、A型インフルエンザウイルスが鳥類に感染して起きる鳥類の感染症である。
鳥インフルエンザウイルスは、野生の水禽類(アヒルなどのカモ類)を自然宿主として存在しており、若鳥に20%の感染が見出されることもある。水禽類の腸管で増殖し、鳥間では(水中の)糞を媒介に感染する。水禽類では感染しても宿主は発症しない。
家禽類のニワトリ・ウズラ・七面鳥等に感染すると非常に高い病原性をもたらすものがあり、そのタイプを高病原性鳥インフルエンザと呼ぶ。
現在、世界的に養鶏産業の脅威となっているのはこのウイルスである。このうちH5N1亜型ウイルスでは家禽と接触した人間への感染、発病が報告されている(但し、感染者はヒト型とトリ型のインフルエンザウィルスに対するレセプターを有していた。いまのところ、一般の人に感染する危険性はきわめて低い)。
ヒトインフルエンザウイルスと混じり合い、人間の間で感染する能力を持つウイルスが生まれることが懸念されている。 将来、それが爆発的感染(パンデミック)になりうる可能性がある。(ウイキペデイア)>
今、話題となった豚インフルエンザもヒトからヒトに感染しないかぎりスペインかぜの様な大猖獗をきわめる可能性は少ない。だがメキシコで死者68人が出たという情報もあることから、WHOは新型インフルエンザ発生に当たるかどうかを検討することになった。
<豚インフルエンザ(swine influenza, swine flu)とはオルソミクソウイルス科A型インフルエンザウイルス(属)の感染によるブタの感染症。ブタはヒト、トリのA型インフルエンザウイルスに容易に感染する。
発症ブタは元気消失、食欲不振、発熱などの一般症状と鼻汁、発作性の咳、呼吸促拍などの呼吸器症状を示す。病理所見として呼吸器粘膜上皮のカタル性炎症、咽頭粘膜の充血、気管支や気管内の粘液貯留、無気肺、間質性肺炎、肺気腫などが認められる。
ウイルスの分離は鼻汁拭い液、気管や肺病変部を発育鶏卵の羊膜腔内あるいは尿膜腔内接種して行う。特異的な治療法はないため、対症療法を行う。一般に予後は良好であり死亡率は1%以下であるが、肺炎に進行すると予後は悪く、幼若ブタでは致死的となる。
日本においてブタの間で流行しているA型インフルエンザウイルスの主要な亜型はH1N1とH3N2の2亜型であり、この2亜型に対する不活化ワクチンが開発されている。異なる亜型の豚インフルエンザウイルス株が同時に同一細胞に感染した場合には、遺伝子再集合によって新型インフルエンザウイルスが出現する可能性がある。(ウイキペデイア)>
杜父魚ブログの全記事・索引リスト
3242 豚インフルで世界的大流行を懸念 古沢襄

コメント