先日、月刊「テーミス」5月号に、個人的にちょっと気になる記事が載っているのを新聞広告か何かで見かけ、ずっと気になっていました。それは
「驕れる民主党参院議員会長 日教組のドン・輿石東の『献金疑惑』を衝く~小沢代表の疑惑封印に賛成しなんでも反対の参院民主を率いる男の知られざる過去」
という長い見出しの記事で、何が書いてあるのかと興味津々でした。それで本日、夕刊当番で上がってきた会社でようやく読むことができたのですが、実際に読んでみると派手な見出しの割に中身はそれほどたいしたことはなく、残念ながら、産経や私がこれまで書いてきた以上のことは特に見あたりませんでした。輿石氏の問題を指摘している点は評価しますが。
いきなり私が知らない事実がバーンと載っていたら、それはそれで驚きもし、何で気付かなかったのかと落ち込みもしたでしょうからそれはそれで別にいいのですが。まあ、輿石氏について、「人柄は几帳面といわれるが、『長年政治の世界にいて権力は大好きだがイデオロギーも政策もない』(政界事情通)ともいわれる」と記述してある点はなるほどなあと頷きました。だれがコメントしているのでしょうね。
ただ、記事の中で「(日教組は)献金についても、やり方はますます巧妙になっているという。ある教育ジャーナリストは『選挙の度に「1人いくら」という形ではなく、あらかじめ教員から組合費を多めに徴収して、組合財政の中から繰り出すケースもあり得る』と話す」とあった点には興味を引かれました。
日教組というと、県から支給される組合員の主任手当を天引きして巨額の資金を貯め込んでいた例が、広島や三重、神奈川などで指摘されていますね。
また、輿石氏の地元、山梨での選挙資金カンパのやり方についても、最近「巧妙になった」と聞いたことがあったからです。まずは、ファクス用感熱紙にホワイトを散らしてちょっと汚いですが、以下の写真をご覧ください。
これは何かというと、山梨県教職員組合に加わった新人組合員に渡される名簿作成用の個人情報記入用紙だそうです。写真ではちょっと分かりにくいかもしれませんが、自宅や携帯の電話番号や年齢、担当学年や教科、専門、採用何年目かなどこと細かに記入することが求められています。「居住地」はいいのですが、「定住地」という項目は、なんだかよく分かりません。
ともあれ、これをファクスしてくれた山梨県の教員によると、これを各学校ごとに記入し、山梨県教組の青年部に流すことになっているそうです。で、ここからが大事なところです。
これまで山梨県教組とその政治団体からの選挙活動、資金カンパの指令は、学校にファクスで流されていましたが、その指令文書(校長3万円、教頭2万円、一般教員1万円の金額指定の文書や、輿石氏の後援会入会カードのノルマ達成指令文書)などを産経がすっぱ抜いたため、最近は各教員に携帯で指令が下されているようだというのです。それなら証拠は残りませんからね…。
あと数ヶ月以内に行われる衆院選に向け、輿石氏がまた山梨県教組を通じて教員に選挙活動をさせたり、資金カンパを半強制的に実施したりした場合はなんとかキャッチしたいと考えているのですが、相手も「巧妙」になっているようで、さて、どうなることか。以前のように安心しきって緩くなることは望めないようです。
杜父魚ブログの全記事・索引リスト
3282 山梨県組の新人向け個人情報記載用紙 阿比留瑠比

コメント