一夜明けて民主党は小沢代表の後継選び一色となった。小沢グループや参院民主党には、鳩山幹事長を次期代表に推す空気が強いが、来るべき総選挙で政権交代を実現するためには”クリーン”を表面に出した岡田副代表の代表選出馬を望む声がある。
党内の中堅、若手議員から岡田氏の決断を望む声が高まりをみせているが、慎重居士の岡田氏も出馬を前向きに検討しているという。
ただ鳩山氏も出馬し、さらには衆参両院議員総会の投票で決着する方向になれば、議員数のうえで、小沢グループや参院民主党から支持される鳩山氏が有利とみられている。
岡田氏を推す側は、土俵を広げて、次期総選挙に公認立候補する者や地方県連代表にも投票権を与えるべきだと要求している。この方式なら岡田氏に勝ち目が出てくる。
今週中に後継代表を決めようとする鳩山幹事長ら執行部と、来週以降になっても広く党員の意志を反映させようとする岡田支持グループの攻防が始まろうとしている。
<民主党は12日午前、小沢代表の辞任表明を受け、代表選に向けた役員会を党本部で開くなど、後継選びの動きを本格化させた。岡田副代表は出馬を前向きに検討しており、鳩山幹事長の動向も焦点。
執行部は役員会などで、後継代表選出の衆参両院議員総会を16日か17日に開催する方向で調整する。代表選は岡田、鳩山両氏を軸として、党内各グループを巻き込んだ駆け引きが激化しそうだ。(共同)>
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