私のメール・マガジン『頂門の一針』1547号(5月15日)で私は鳩山120:90岡田で鳩山の勝利と読んだ。結果は5票しか違っていない。こんなに当るとは。
15日の「身辺雑記」に以下のように書いた。
<◇民主党グループの色分け。
〈鳩山氏支持色が強いグループ〉
小沢グループ (約50人)
鳩山グループ (約30人)
旧社会党系グループ(約20人)
旧民社党系グループ(約20人)
羽田グループ (約15人)
〈岡田氏支持色が強いグループ〉
菅グループ (約30人)
前原グループ (約25人)
野田グループ (約20人)
(注)民主党所属の国会議員は221人。グループを掛け持ちする議員やどこにも属さない議員もいる。(時事)
鳩山135:岡田75となるが浮動票や良心票が出て鳩山120:岡田90ぐらいになるのじゃないか。いずれ造反が起きるはずだ。
何故なら民主党を作るとき、由紀夫18億、邦夫17億円出した。それなのに小澤に乗っ取られてしまった。由紀夫は感度が鈍いけど、いずれ分かり怒るだろう。造反は代表から?>
民主党とは、この程度の政党でしかない。民主党支持層の「世論」を反映すれば、党内は雪崩を打って「岡田代表」を選ぶべきだったが、たった20票しか流れなかった。
一方、鳩山は小澤と共に150ぐらいを読んでいたはず。それが過半数を超えること僅か15票。これでは「代表」とは言いながら求心力を極めて欠く、裸の王者でしかない。自然、小澤に距離を置いた党運営なんか出来っこない。みずから傀儡への道を選択したのだ。
鳩山が大博打を打って選挙を辞退したらどうなったか。歴史に残る英断として大向こうを唸らせ、大政治家に成長したことだろう。勿論、政権交代を確実なものにし、首相の椅子も確実にしただろう。
しかし、この体たらくでは「元助教授」から成長の止まっている事を晒しただけだ。
多分、党内では岡田票、意外に多かったという受け留め方がなされているはずだが、それでも2桁では少ない。せめて100票を超さないと鳩山への「脅威」とはならないし、近い将来の「造反」の核たり得ないだろう。
反対に幹事長を引き受けたりすれば岡田に総理の目は消えるだろう。むしろ鳩山の陰にいる小澤は岡田勢力の三役入り阻止に邁進するはずだ。
いずれにしろ鳩山を代表に担いだ事で民主党は少なくとも支持者の声に背いてしまった。岡田にすれば来るべき総選挙で政権獲得のチャンスがあったが、小澤の勘違いと、世間の「風」を読めない鳩山のボンクラにより千載一遇を逃した。
当に平井修一の言う如く「民主党は勝てる戦争で勝利を放棄した。小沢との心中を選んだのだ」
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