民主党代表選に関する5月16日発表の「日経ネット調査」(13日実施)では「岡田氏支持61%、鳩山氏は18%」だったが、今日16日本番の議員総会では鳩山124票、岡田95票の29票差、当初の予想からすれば僅差で鳩山が勝った。
ネット世論とはまったく逆の結果である。
ネット世論では民主支持者だろうが自民支持者だろうが「岡田民主なら日本の政治にプラスだろう」と見たのではないか。ところが民主党の議員は「鳩山民主なら小沢院政で衆院選を勝てるかもしれない」と見たのだろう。
参院選での勝ちパターンを忘れられなくて「成功は失敗の元」をやらかしそうである。
ネットで岡田を支持した圧倒的多数の国民は鳩山民主に幻滅したから、衆院選で民主党に投票するだろうか。少なくとも民主党は勝てる戦争で勝利を放棄したという印象である。小沢との心中を選んだようだ。
69歳の麻生・自民党にとっては55歳の岡田・民主は脅威で、できるなら62歳の鳩山でまとまってほしいと「神様、仏様、鳩山様」と祈っていたろうから、この選挙結果に胸をなでおろしているだろう。今夜は急遽祝杯の宴会をするのではないか。少なくとも選挙対策会議はするだろう。
鳩山は幹事長として小沢を支えてきたのだから新鮮味はないが、鳩山代表、岡田幹事長で総選挙を戦うことになるのだろうか。95票は無視できない数字だ。それにしてもこのペアでは本当にカリスマ性も花もない感じで、どうも今ひとつ魅力に乏しい。
代表代行とか副代表に長妻昭や女性議員を思い切って起用したら面白い展開になるかもしれない。それでも民主の単独過半数は無理かもしれない。
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