3359 実際の感染者は数百人に 古沢襄

【ジュネーブ17日共同】国立感染症研究所の田代真人インフルエンザウイルス研究センター長は16日、日本国内での新型インフルエンザの感染が「地域社会レベルに広がっているのかもしれない」との認識を示した。
田代氏は「今回(確認された例)は海外旅行とは関係ない」と指摘。これまでの感染確認者の数からみて、実際の感染者は「数百人に広がっていると思う」と述べた。(共同)>
神戸や大阪で広がっている新型インフルエンザは、最初はインフルエンザで病院にきた患者を、開業医が新型インフルエンザの疑いを持って保健所に通知したことがきっかけになったという。
このことから神戸や大阪だけでなく、東京、横浜、名古屋、福岡など人口密集地帯でも新型インフルエンザが広まっている可能性がある。新型インフルエンザの特徴は毒性が弱く、それだけにAソ連型ウイルスによるインフルエンザと見間違うことがあるのではないか。
弱毒性とはいえ、感染力は通常のインフルエンザより強い特徴を持っている。さらには高校生など若い人たちを中心にして発症している。単純な風邪と自己診断をせずに、新型インフルエンザに罹った疑いを持って医師の診断を求める用心が必要ではないか。
放置していると感染を広げることになりかねない。ヒトからヒトに感染を広げながら、死亡率が高いウイルスに変異することも、考えられるという。
さらには秋から冬にかけて、ふたたび新型インフルエンザが流行することも懸念されている。再流行すれば田代氏がいう数百人規模の罹病者だけにとどまらない。それまでには新型インフルエンザの予防ワクチンが出来るだろうが、冬を前にして、面倒臭いといわずに予防ワクチンを接種する心構えが必要ではないか。備えあれば憂いなしである。
              
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