共同通信社が行った全国緊急電話世論調査では、麻生内閣の支持率は17・5%に急落した。他社の世論調査でも軒並み急落したが、その中でもっとも厳しい結果となった。麻生首相は支持率低下を認め「これまで通り政策を一つひとつ実行していく」と述べた。
総選挙を目前に控えた大幅な支持率低下は、麻生首相の下では選挙を戦えないことを如実に示している。といって麻生退陣を求めるエネルギーは、自民党内に枯渇している。あるのは限りなく総選挙の日取りを先送りする後退作戦しかない。
土壇場での内閣改造論や都知事選前の解散論も囁かれているが、そんな小手先芸で退潮をカバーできるほど選挙民の目は甘くない。とくに若年層や婦人層に麻生離れが目立つので、本格的な地滑り現象が起こったとみるべきであろう。すべてが後手に回る麻生首相の政局判断の甘さが、ここにきて露呈したというべきであろう。
<共同通信社が13、14両日に実施した全国緊急電話世論調査で、麻生内閣の支持率は17・5%と5月の前回調査から8・7ポイント急落、不支持率は10・4ポイント増の70・6%となった。
政党支持率も民主38・5%に対し、自民は19・8%。電話世論調査を開始した宮沢内閣以来、野党時代を除いて最低となった。次期衆院選比例代表の投票先でも47・8%の民主が、18・7%の自民をリードした。(共同)>
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