3526 米国がハワイでミサイル迎撃態勢 古沢襄

反日傾向がある韓国の各紙が日本の新聞報道を引用することは滅多になかった。あっても日本非難の材料として引用している。それが李明博政権になって北朝鮮との対決姿勢が明確になるにつれて、北朝鮮関連の日本報道を引用するケースが目立っている。
朝鮮日報がゲーツ米国防長官の迎撃ミサイルとレーダー網をハワイに移動配備した発言を取り上げているが、この補足情報として「日本の防衛省は北朝鮮の東倉里で発射準備が行われているとみられる長距離弾道ミサイルが早ければ7月4日から8日にかけ、青森上空を経て、米ハワイに向かうルートで発射される可能性が高い」という読売新聞の記事を伝えている。
読売新聞は北朝鮮がミサイルを沖縄に向け発射した場合、1段目のブースターが中国沿岸に落下すると予想され、中国側の反発が懸念されるほか、グアム島に向け発射した場合は、韓国や日本の中国・四国地方の上空を通過し、落下物が陸上に落ちる可能性があるため、ハワイ方向への発射可能性が最も高いとの見方を解説しているが、それをそのまま記事化している。
<ゲーツ米国防長官は18日、北朝鮮がミサイルを太平洋に向け発射した場合に備え、米国の領土を防衛するための迎撃ミサイルとレーダー網をハワイに移動配備したことを明らかにした。
ゲーツ国防長官は記者会見で、「終末高高度防衛ミサイル(THAAD)をハワイに再配備するよう指示した。海上配備Xバンドレーダー(SBX)もハワイ付近に展開した」と述べた。その上で、「米国は北朝鮮が(ミサイルを)米国の西方に発射した場合、ハワイ方面に向かう可能性があることを非常に懸念している」と述べ、領土防衛にあらゆる措置を取る姿勢を強調した。
THAADは大気圏に進入したミサイルを最終段階で撃墜するミサイルで、SBXは最先端の弾道ミサイル追跡設備だ。これらの装備をハワイに配備したのは、米国が北朝鮮のミサイルを迎撃する可能性を示唆するものだ。米国は今年4月に北朝鮮が長距離ミサイルに転用可能なロケットを発射した際には、SBXなどをハワイに展開しなかった。
ゲーツ国防長官はまた、ミサイル防衛用の地上配備型の迎撃ミサイルが配備されたアラスカのフォートグリーリー米軍基地を訪問したことに触れ、「地上配備型の迎撃ミサイルも確実に発射できる状態にある」と述べた。
米国は、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を早ければ米国の独立記念日に当たる7月4日に合わせて行う可能性があるとみている。これに関連し、カートライト米統合参謀本部副議長は16日、「今後5年間に米国に向かって発射される、北朝鮮など不良国家のミサイルは90%以上迎撃が可能だ」と述べている。
一方、18日付読売新聞によると、日本の防衛省は北朝鮮の東倉里で発射準備が行われているとみられる長距離弾道ミサイルが早ければ7月4日から8日にかけ、青森上空を経て、米ハワイに向かうルートで発射される可能性が高いという。
同紙は北朝鮮がミサイルを沖縄に向け発射した場合、1段目のブースターが中国沿岸に落下すると予想され、中国側の反発が懸念されるほか、グアム島に向け発射した場合は、韓国や日本の中国・四国地方の上空を通過し、落下物が陸上に落ちる可能性があるため、ハワイ方向への発射可能性が最も高いとの見方を報じた。(朝鮮日報)>
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