3548 イラク国内のテロ活動が沈静化?? 古沢襄

ブッシュ前政権下で甘い北朝鮮政策を主導したヒル国務次官補が、オバマ政権になってもイラク大使に起用された。世渡りが上手い人である。数日前のことだが、イラク国内のテロ活動が沈静化したので、駐留米軍戦闘部隊の都市部撤退期限である七月三〇日までに撤退させるとヒル・イラク大使が言明。
その途端に首都バグダッドなど都市部で爆弾テロが相次いで発生した。米軍撤退後の手薄な治安体制をついて、さらに攻撃を激化する可能性がある。軍隊は撤退ほど難しいものはない。やたらに記者会見でヒル大使が自分の手柄にように宣伝するのは、どうかと思う。
<【カイロ支局】駐留米軍戦闘部隊の都市部撤退期限を30日に控えたイラクで24日夜から25日にかけて、爆弾テロが相次いで発生した。現地からの報道によると、首都バグダッドで計75人が死亡、170人以上が負傷し、西部ファルージャではイラク人警官5人が死亡した。イラクでは最近、大規模テロが頻発しており、過激派が今後、米軍撤退後の手薄な治安体制をついて、さらに攻撃を激化させる恐れも指摘されている。
バグダッドでは24日夜、イスラム教シーア派区サドル・シティーの市場で、バイクに取り付けられた荷車に隠されていたとみられる爆弾が爆発。ロイター通信によると、72人が死亡、127人が負傷した。
サドル・シティーは、シーア派の反米強硬派、ムクタダ・サドル師派の民兵組織マフディー軍の拠点。バグダッドでは、マフディー軍とイスラム教スンニ派武装勢力による市街戦が続いてきたが、治安改善が進み、サドル・シティーの治安維持権限は、20日に米軍からイラク治安部隊に移譲されたばかりだった。
バグダッドではこのほか、シーア派地区のビリヤード場近くで24日夜、爆弾が爆発し、AP通信によると市民1人が死亡した。ロイター通信は、バスターミナルで25日爆発があり、市民2人が死亡したと伝えた。イラクでは20日にも、北部キルクーク近郊で、82人が死亡する大規模自爆テロが発生したばかり。
米イラク地位協定によると、駐留米軍は戦闘部隊の都市部からの撤退に続いて、来年8月までにイラクでの戦闘任務を終了し、2011年末までにイラクから全面撤退する。
撤退へ向けた動きの中で、武装勢力側には米軍敗北のイメージを植え付けたいとの思惑がうかがえる。イラク部隊の能力への懸念も強まっているが、タラバニ大統領は、「これら愚かな所業は、治安の責務を継承しテロリストのたくらみを打ち破るという国民と治安部隊の決意を揺るがすことはない」との声明を発表した。
駐留米軍は、主なテロ件数自体は4月28件、5月16件、今月10件と減少傾向にあると強調している。(産経)>
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