母の介護のためもあって専業主夫としては食事のバランスには気を使っているが、先日、母の血液検査をしたらL(ロー)、H(ハイ)がゼロで完璧に標準値になった。薬やサプリの効果もあるが、こと血液については母は我が家で一番健康である。
CNNが「米国の肥満率、不況下でも23州で上昇」と報じている(7月5日)。この国はますます不健康になっているようだ。
<米国民の肥満傾向は景気後退が続く中でもとどまる気配を見せず、成人の肥満率は全50州中23州で上昇していることが、米非営利団体「米国健康トラスト」と「ロバート・ウッド・ジョンソン財団」による調査で明らかになった。・・・
調査では、米疾病管理予防センターの基準に基づいて、体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI、注参照)が30以上の場合を「肥満」、25以上30未満を「太りすぎ」と判定し、成人と子どもについて州ごとの割合をまとめた。
それによると、過去1年間に「肥満」と判定された成人の割合は、31州で25%を超えた。91年の統計では、20%を超える州はなかったという。
ミシシッピ州は5年連続で首位を記録。前年の31.7%からさらに増え、32.5%の成人が肥満の範囲に入った。・・・
ミシシッピ州(注:最貧困州)では、10-17歳の子どもたちのうち44.4%が肥満または太りすぎと判定されている。・・・
昨年来の不況にともない肥満傾向がさらに進行していることについて、専門家らは
(1)家計が圧迫され、栄養バランスの良い食品を選ぶことが経済的に難しくなった
(2)公共サービスの予算が失業対策などに回されるため、肥満対策が手薄になっている
(3)経済的な不安感やストレスを原因とする肥満が増えた
――などの要因を指摘している>
何を食べてこんなに太るのだろうか。どうも肉と炭水化物に偏った食生活のようだ。ハンバーガーやステーキとポテトばかり食べている印象である。
<【2月21日 AFP】全米一のジャガイモ生産量を誇るアイダホ州のアイダホ・ポテト委員会が行った世論調査によると、米国人が最も好きな野菜はジャガイモであることが19日明らかになった。
18歳以上の成人1000人を対象に行われたこの調査によると、回答者の26%がジャガイモをもっとも好きな野菜として挙げ、以下トウモロコシ(19%)とブロッコリー(17%)が続いた(注:4位はトマト16%)。
米農務省は健康のために1日に5皿の野菜を食べることを推奨しているが、アイダホ・ポテト委員会が最近実施した調査では、米国人の98%がこの基準をジャガイモを食べることで満たしているという>
原文に当たったら potatoes are “America’s favorite vegetable.” とある。ジャガイモが米国では野菜か!
ということはコメも野菜なのだろうか。小生はスシをヘルシーだとは思わないが、コメを野菜と認識している米国人ならヘルシーと思うのかもしれない。
穀類を青物の代わりの副菜とし、肉とパンを主食とし、アイスクリームをなめ、コーラやビールを飲む・・・こりゃあ太らないはずはない。不健康な食事の代表例だろう。肥満はすでに社会問題だ。
<【7月4日 AFP】ロバート・ウッド・ジョンソン財団のジェームズ・マークス氏は、「米国の医療費を抑制するうえで肥満は非常に重要な要素だ」と指摘する。・・・2030年までに米国の医療費の6分の1が、肥満関連の疾病に費やされるおそれがあるとしている。・・・
現在米国に暮らす子どもたちは史上初めて、親の世代よりも短命な世代になる恐れがあるとマークス氏らは警告している。
しかしその一方で「肥満の原因は政策と生活習慣であることを米国人は理解し始めている」(マークス氏)ため、論文をまとめた研究グループは米国は2015年までに肥満の増加傾向を逆転させることができると信じている>
日本は10年遅れで米国の轍を踏むという説があるからご用心ご用心。
杜父魚ブログの全記事・索引リスト
コメント