自公過半数はならなかった。自民は過去最低ラインの38議席だ。黒い霧解散以来、40を割り込んだことはなかった。
民主党は勝った勝ったの大騒ぎだ。58人のうち54人が当選、現有から20議席も増やしたのだから、それも当然だ。「鳩山故人献金」はまったく問題視されていなかったということか。
公明党は5回連続の全員当選で23人。自民と合わせると、与党は61人。
過半数ラインは64だから、自民は3議席足りなかった。惨敗ということになるのだろうが、その分かれ目が3議席の差である。「わずか3議席」というべきか、「3議席の怖さ」というべきか。
こうなったのは7つの1人区だ。これまでは自民5、民主2だったのが、なんと、自民1、民主6となった。首長選の民主系連勝現象がここであらわれた。
1人区のマイナス4議席が、自民の全体の結果を左右した。
麻生首相の去就が焦点となる。国政と地方選は別、と言ってきたのだから、この結果で退陣ということはあるまい。
党内の「麻生おろし」はどうなるか。ここで後継をめぐるごたごたを展開したら、自民離れに拍車をかけるのではないかという恐怖心が党内に出ている。
さあ、麻生首相はどう出るか。
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3637 どう出る麻生首相 花岡信昭

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