3644 死屍累々の結果にならねばよいが 古沢襄

「麻生降ろし」の動きを封じ込めるために、14日にも解散するというのは邪道であろう。しかし解散権は首相の専権事項だから、阻むことは出来ない。解散詔書にサインを拒む閣僚が出ても、その閣僚を罷免してでも解散に突っ込む。
総選挙で自民党が敗北し、政権の座から滑り落ちれば、責任をとって麻生首相は退陣せざるを得ない。総選挙後の自民党大会で、新しい自民党の顔を選出することになる。だが、その時には自民党は野党に転落している。そして来年の夏には参院選挙を迎えねばならない。
自分の手で解散をするということは、僅差であっても自民党が勝つという見通しがなければ出来るものではない。客観的にみれば、その可能性は薄いと言わざるを得ないが、麻生首相はその一点に賭けて大勝負に出るかにみえる。死屍累々の結果にならねばよいが・・・。
<首相、早期解散の意向伝達 14日念頭、党執行部に
麻生太郎首相は14日の衆院解散を念頭に「早期解散」の意向を固め、自民党幹部らに12日夜、伝えた。13日の政府与党連絡会議で「近く解散する」と表明、対応を指示する考えだ。
衆院選日程は「27日公示-8月8日投開票」を想定している。自民党は12日の東京都議選で過去最低と並ぶ38議席の惨敗を喫したが、首相は「都議選は国政選挙に影響しない」として、「麻生降ろし」の動きを封じ込めたい意向。(共同)>
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