3653 小沢一郎、田中康夫のダブル国替え 古沢襄

話題は作るものである。作った話題が本物になることが往々にしてある。その逆は東国原宮崎県知事の国政出馬。いくら話題作りでも「総理にすると約束してくれ」では白けてしまう。古賀国対委員長の誘いを断る口実なら、違う断り方があったろう。
民主党の話題は小沢代表が岩手四区から東京12区に「国替え」の噂。出ては消えの”類”だったが、鳩山代表は小沢氏と新党日本の田中康夫代表(参院議員)が次期衆院選で出馬する選挙区で「近いうちに2人で結論を出すだろう」と意味深な発言をしている。
「国替え」の先が、公明党にとって一大事である。小沢氏は太田公明党代表の選挙区、田中氏は冬柴鉄三常任顧問が出馬する予定の選挙区。公明党に対する嫌がらせ、揺さぶりならまだしも、本当に「国替え」が二つ、同時に仕掛けられると大事になる。
今の民主党の勢いに乗った対公明党作戦なのだろうが、嫌がらせの話題が本物になる可能性がある。
<民主党の鳩山由紀夫代表は15日、都内で記者団に、小沢一郎代表代行と新党日本の田中康夫代表(参院議員)が、次期衆院選で出馬する選挙区について、「近いうちに2人で結論を出すだろう」との見方を示した。小沢氏は岩手4区から東京12区への「国替え」が、田中氏も兵庫8区での出馬が取りざたされている。
これに先立ち、鳩山氏は田中氏と会談。田中氏は「自分の衆院選出馬と(小沢氏の)国替えをダブルでやって意味が出てくる」との考えを示した。東京12区では、太田昭宏公明党代表、兵庫8区は冬柴鉄三同党常任顧問が出馬する予定。
田中氏は15日夜、産経新聞社の取材に対し、兵庫8区からの出馬に関し、「そんな意思を固めたわけではない」と否定。ただ、小沢氏が国替えした場合には、前向きに対応する考えを示唆した。(産経)>
杜父魚ブログの全記事・索引リスト

コメント

タイトルとURLをコピーしました