七月十二日の堺泉ヶ丘ビック・アイにおける「西村眞悟夏の集い」には二千名近い方々にお越しいただきました。 そして、国政の真の課題を強く訴え、参加者全員が一丸となることができました。
登壇者は、平沼赳夫拉致議連会長、渡辺秀央改革クラブ代表、田母神前航空幕僚長、三宅博八尾市会議員(平沼グループ)そして、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんと有本恵子さんの各ご両親です。
国政の真の課題は、北朝鮮に拉致された日本国民の救出と核とミサイルからの防衛、つまり、国防体制の確立です。
全国に三百の選挙区があると言えども、「国防第一」を掲げた集会はあるものではない。しかし、国防が我が国における真の国家的課題なのです。国民の命を守ることができない国家に真の独立はあり得ません。
この意義ある集会において、登壇していただいた方々、ご参加いただいた皆様、そして、本集会を企画し実行していただいた同志・仲間の皆様に、心からお礼申し上げます。
さて、昨日十四日、衆議院本会議で麻生内閣不信任案の採決が行われた。
本会議開会に先立ち、院内の改革クラブ控え室で、鳩山由紀夫君外八名提出の「不信任決議案」を読んだ。一人が、言った。「驚くべきことです。外交・防衛が全くありません」
その通り、この厳しい国際環境の中で、我が国衆議院に提出された内閣不信任案は、目は百パーセント内向きの国内経済政策の非難と総選挙をせっつく内容であった。
経営陣の内紛を抱える下町の株式会社の株主総会に提出されたものではないかと思えたほどだ。
そして、北からロシア、北朝鮮さらに中国のほくそ笑む顔が浮かんだ。
まずロシア、「イタリアのサミットでは日本の北方領土返還要求を見事に虚仮にしたが、それでよかった。日本の政界には領土への関心がない。これからも日本からは実利だけ獲って領土要求は無視し続けるに限る」
北朝鮮、「日本は、拉致被害者救出も本気ではなく、核実験を見せつけてやったのに反応しない。馬鹿ではないか。今後とも日本の要求など聞き入れる必要はない」
中国、「やはり、二十年後には日本は無い」
この不信任案は、否決された、つまり、麻生内閣は信任されたが、野党各党は以後一切の国会審議に応じないので、国連の安保理決議に基づく、核やミサイルの部品を運ぶ北朝鮮船舶の臨検を行う措置を定めた法案は廃案になる見通しである。
これによって、我が国自身の安全確保に関する安保理決議であるにもかかわらず、我が国は臨検を行わない。これは、国益、国際的信用を甚だしく棄損する事態である。
野党は、日本国のことは考えてもいない。ただ政局があるのみだ。傀儡である鳩山由紀夫氏の背後にある顔が浮かぶ。
彼らは「自分が何をしているのか、分からない」のである。もちろん私は、斯くの如き馬鹿馬鹿しい麻生内閣不信任案に反対し、麻生内閣を信任した。無所属では、私の外に、平沼赳夫先生も不信任案に反対されていた。
東京からの帰路、東京駅丸の内中央玄関口で、テレビカメラとマイクを突きつけられた。何だと思えば、テレビ朝日が、事実上日取りが決まった衆議院総選挙に備えて各選挙区に帰る衆議院議員を取材しているのである。
私は、国会の感想を聞かれて、「ロシアと北朝鮮と中国がほくそ笑んでいる、情けない」と答えた。
堺に帰る東海道新幹線の車中で、富士山に手を合わせた。そして、この現状において、自分の信念を貫くことが非常に大切であること、このことが御国のためになると深思した。「大道廃れて・・・、国乱れて・・・、忠臣あり」と。
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