自民党が負けて民主党政権が出来ても、せいぜい「虎」が「姫」になる程度の変わり方しかしない――と、オラはみている。まだ選挙まで1か月以上あるという。だからそれまで永田町、何が起きるか分かったものではない。それでも自民党政権この4年、今のうちに総括をしているのだ。
外交――。安倍内閣には北朝鮮の拉致問題の解決が期待された。まさに内閣発足当時、それが晋ちゃんの金看板だった。ああそれなのに、その結果?
進展するどころか、コジれにコジれ、捩じれに捻じれ。拉致問題なんかすっ飛んで、いまの北朝鮮。やりたい放題の狂犬病。核実験にテポドン、ノドン。6カ国協議には応じない。
もっとも中国やロシアなら、半分あっちの「グル」だから、何の頼りにもなりゃしないがの。アメちゃんだってどうだろう?結局、北のこと、日本のこと、テメエ以外のこと、真剣に考えている国などネエということ。
国連常任理事国入りや北方領土の奪還など。「長年の懸案(外務省の)」もほったらかし。サミットだって、中曽根のころ、席は先進5カ国の真ん中だった。今年の「イタ公・ラクイラ・サミット」のタロちゃんの席。8カ国の一番ハジだで。
この4年でわが国が、1等国から3等国に、急落したるその証拠(あかし)。ハジっこでハジかいてるのにニコニコ顔のわが宰相。その神経が分からんのだ。クレー射撃の表彰台じゃねえぞ、炭坑節。
国防――。わが敷島の秋津島。守るも攻めるも自衛隊。防衛庁は「省」昇格。軍艦マーチ勇ましく、イラクにソマリア沖に大活躍・・・と言いたいけれどこの4年。規律の箍(たが)はガッタガタ。
事務次官の自らが、兵器の納入業者(商社)から接待漬け。日曜ごとに「平成倶楽部」。カアちゃんこみこみのタダゴルフ。飲食代もつけ回し。文官のトップこれだから、制服の方だって負けられない。
空の守りの幕僚長。「日本良い国、侵略などしなかった・・・」と積極的に言論活動を展開し、更迭にこそなったれど、退職金グーで意気軒昂。いまでも全国飛び回り、講演の御布施もトップガン。
「統帥より言論の自由。正論吐く平成の軍人」などとヨイショする向きもあるけれど、オラはそうは思わない。ありゃあ本物のもののふではネエ、とオラは思う。
政治が弛めば軍弛む。沖縄・嘉手納の返還も、サボのかたまりやる気なし。隣の狂犬国が核実験。やってるというに何たるざまだ。
外交も国防も、そのほかでも、要するにこの4年。自民党は何もしなかった。というより「出来なかった」というのが当たってる。
「自民党ぶっ壊す」と純ちゃんが、掲げたあの公約。「時限爆弾」のようにゆっくりと、いまごろ爆発始めたのだ。
小泉行革だば、自民党内での経世会(旧・田中派)。その利権の駆逐には成功した。しかし同時に「痛み生じるは当然」と、開き直ったその現実、格差や歪みの急拡大。
ごく少数の「平蔵友達ヒルズ族」「ハゲタカ」などは誕生した。しかし長い年月を、「自民党」支持でやってきた、中流意識の大多数。これをニート・貧乏人・ホームレスに追いやれば、自民党に投票していた階層が、スッポリ抜けた小選挙区。
大型町村合併は地方を軒並み疲弊化させ、自公連立は宗教界。新宗連を追い払う。医師会・JA・商工会。こうした各種団体も、「規制緩和」の名のもとに、助成金その他を締め上げて、特に医療の現場など、荒廃の極に達すれば、みんな民主に乗り換えよ。
これで選挙に勝てるなど、思う心のあさはかさ。霞が関の鼠(官僚)らさえ、難破船から逃亡する、準備に余念なきけふこの頃。36度超猛暑。
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