3739 森山真弓氏が渡辺喜美氏と激突 古沢襄

自民党は総選挙でで公認調整が残っていた五つの小選挙区について、党の公認方針を決めた。問題区となった青森1区と宮崎1区では公認候補の擁立せずに見送りを決めた。
青森1区では県連から公認申請があった津島淳氏を公認せず、中山成彬前国土交通相と上杉光弘元自治相が公認を争っていた宮崎1区でも両者のいずれも公認しない苦肉の策をとった。青森1区は候補者が津島雄二党税制調査会長の長男なので、新たな世襲立候補を制限する党方針に沿っての決定となった。
いずれも党籍証明は出すと思われるので、一定のハンデイを背負った選挙戦を強いられる。
さらには渡辺喜美元行政改革担当相の離党で空白区となっていた栃木3区には、栃木2区選出の森山真弓元官房長官がくら替え出馬する。栃木県北部では圧倒的な人気がある渡辺氏だから、南部の栃木2区だった森山氏にとって苦しい選挙となる。
だが81歳を迎えた森山氏に対して地元県連では環境庁長官、官房長官、法務大臣を歴任した女性キャリアの知名度を惜しむ声と、高齢者に引退による候補者の若返りを望む声が相半ばしていた。党本部は森山氏については比例北関東ブロックで名簿上位で処遇する方針なので、これも苦肉の策といえる。
福岡11区では武田良太氏を公認、武田氏と公認を争っていた山本幸三氏は、比例代表九州ブロックに出馬する棲み分けを決めた。
残るのは山内康一前衆院議員が離党した神奈川9区の公認候補の擁立に絞られている。
<自民党は31日夜、8月30日投開票の衆院選で公認候補者が決まっていなかった5選挙区のうち、青森1区と宮崎1区には公認候補を擁立しないことを決めた。
渡辺喜美元行革担当相が離党した栃木3区には森山真弓元官房長官(81)、福岡11区には武田良太前衆院議員(41)を擁立する。武田氏と公認を争っていた山本幸三前衆院議員(60)は、比例代表九州ブロックに出馬する。
青森1区では党青森県連が、引退した津島雄二元厚相の長男、淳氏を公募で選び、党本部に公認候補として申請していたが、世襲批判を考慮し、菅義偉選対副委員長が擁立に反対していた。
宮崎1区は中山成彬元文部科学相が引退を撤回し出馬表明する一方、宮崎県連は上杉光弘元自治相を公認候補として党本部に申請していた。山内康一前衆院議員が離党した神奈川9区は、今後公認候補擁立に向け調整する。(産経)>
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