パソコンのハードディスクもキーボードも調子が悪く、まともに字が打てないので、手短に記しますが、文芸春秋9月号の「誰も知らない民主党研究」は興味深く読めました。
この5年間近く取り上げ続けてきた輿石東氏の「闇」についても、10ページの記事が掲載されています(山村明義氏の記事)。私が「これは大問題だ」と取り上げ始めたころには、「輿石Who?」でしたが、今や参院の最高実力者ですからね。
この記事の中に、文春の記者が輿石氏に山梨県教組問題について取材を試みたところ、「なに戯言を言っている。ふざけるな。はっ倒されんぞ」とくびをつかまれそうになった場面が出てきます。ふだんから言葉遣いが荒い人ではありますが…。
また、《かつて「参院のドン」といえば自民党の青木幹雄を指したが、いまやその座を占めるのは、完全に輿石となったのだ》との記述もありました。そんなの、2年前からずっとそうだったわけですが、ようやくメジャー誌でもそれが正面から指摘されるようになったわけです。
元民主党職員の伊藤惇夫氏は、「小沢チルドレン100人で『田中派』復活」という論文を書いています。選挙後に、旧田中派に匹敵する強大な「小沢派」が誕生し、党内の大勢は従わざるをえないだろうとの内容でした。
この件に関しては6月3日の「民主党解剖」で「一大派閥誕生も」と指摘し、8月7日の「続・民主党解剖」でも「選挙後には、しゅう院(「S」のキーボードがダメ)だけで100人前後の一大勢力が出現する可能性が高い」と書いているところです。これに小沢氏とべったりの輿石氏率いる参院側が手を組むのですから、そうそう逆らえる人・勢力はいないでしょう。
したがって、好むと好まざるとにかかわらず、選挙後の政局は小沢氏とその軍団が常に中心になるというわけです。何度も書いてきましたが、私は小沢氏にはビジョンも政策もないと考えてきましたし、人柄も政治手法も評価していません。ただ権力とカネが好きなだけのわがままで自分勝手な子供のような小人であり、虚像が独り歩きしているだけだとも記してきました。
ただ、本人がいかに中身がなかろうと、その小沢氏がこれまで以上の権力を握り、好き勝手振る舞うであろうことは容易に予測できることですね。同じく中身も思想もない輿石氏と手を携えて。ちょっと憂鬱な事態ではありますが、まあ先のことを考えて暗くなっても仕方ありませんね。さて、荷造りでもしよおっと。
あっ、あと鳩山氏に関しての記事も、想像を絶するほどの金満大富豪ぶりに改めて驚かされました。日本にこんな世界があったのかと。いやはや。
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3785 民主党研究・文芸春秋9月号はお薦めです 阿比留瑠比

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