自民党執行部は特別国会の首相指名選挙に白紙投票で臨むことで調整に入った。麻生首相の側近も「白紙投票しかない。首相も、まとまる方向でやってくれという姿勢だ」と述べた。16日に麻生氏が総裁を辞任した上で、首相指名選挙に臨む案も浮上している。
これに対して石破茂農相は白紙投票に反対する立場をあらためて表明した。
<自民党の石破茂農相は6日、首相指名選挙で白紙投票で一本化する案が党内で浮上していることに関し「時間がないから白紙で臨むというなら、なにをか言わんやだ」と述べ、白紙投票に反対する立場をあらためて表明した。都内で記者団の質問に答えた。
石破氏はこれに先立ち、フジテレビ番組に出演し「白紙で出すのは国会議員の職場放棄だ」と指摘。麻生太郎総裁(首相)に投票するべきかについては「民意にかなり反した投票行動だ」と難色を示し、麻生氏以外で意思統一すべきだとの考えを示した。〔共同〕>
<自民党執行部は4日午前、16日に召集される特別国会での首相指名選挙に白紙投票で臨むことで調整に入った。当初は麻生太郎首相(党総裁)への投票を確認していたが、衆院選惨敗の責任を取り辞任する麻生氏に投じることへの反発が党内で噴出。執行部は党再建に向けた結束を優先するには、白紙投票もやむを得ないと判断した。
長期政権を維持してきた自民党が首相指名選挙に「白票」で臨むとなれば、極めて異例だ。
自民党幹部は4日午前、「『麻生総裁』への投票では誰もついてこられない。執行部で決めた方針では持たない」と述べ、白紙投票で再調整する意向を表明。首相側近も「白紙投票しかない。首相も、まとまる方向でやってくれという姿勢だ」と指摘した。16日に麻生氏が総裁を辞任した上で、首相指名選挙に臨む案も浮上している。
同党は総裁選を「18日告示、28日投票」とする日程を決定。このため執行部は、首相指名選挙では麻生氏に投票することで党内の理解を得たいとしていた。これに関し、首相に近い甘利明行政改革担当相も4日午前の記者会見で、「白紙はゼロから党を立て直すメッセージになる」として、白紙投票を支持する考えを示した。(時事)>
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