難航していた民主、社民、国民新三党の政策協議は合意に達した。これにより三党のトップ会談を経て、16日に首相指名選挙後、新内閣がスタートする。
民主党と社民党の協議で焦点となっていた米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画と日米地位協定の見直しに関しては、「沖縄県民の負担軽減の観点から日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」との文言を盛り込むことになった。社民党の要求そのものではないが、民主党が最終段階で一定の譲歩をしたことになる。
抽象的な表現ながら下旬の日米首脳会談で米側がどのような反応をみせるのか注目される。
<民主、社民、国民新3党は9日午後、国会内で幹事長級会談を開き、連立政権の政策合意書を取りまとめた。今夕に党首会談を行い、連立政権の樹立で合意する。民主党の鳩山由紀夫代表は社民党の福島瑞穂党首、国民新党の亀井静香代表に入閣を正式要請し、両氏も受諾する見通しだ。
幹事長級会談には、民主党の岡田克也、社民党の重野安正両幹事長、国民新党の亀井代表が出席。社民党が合意文書に触れるよう求めてきた米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画と日米地位協定の見直しに関しては、「沖縄県民の負担軽減の観点から日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」との文言を盛り込むことで合意した。
民主党は8日夜の協議で米軍基地問題に関し、「沖縄県民の感情も踏まえ、基地のあり方をはじめとする2国間の課題の解決を図る」とする原案を提示していた。今月下旬の日米首脳会談を控え、民主党は抽象的な内容にとどめる意向だったが、社民党に大幅譲歩した。
3党の政策調整機関は、3党の党首クラスがそろって入閣し、内閣の基本政策閣僚委員会で調整することでも正式合意した。(産経)>
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3937 民主、社民、国民新三党が政策合意 古沢襄

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