4010 自民党総裁選で安定感の谷垣氏が優位 古沢襄

共同通信社が実施した自民党の全国47都道府県連の幹事長らのアンケート調査では谷垣禎一元財務相が後継総裁にふさわしいと回答したのは15府県。河野太郎元法務副大臣と西村康稔前外務政務官は、それぞれ二県にとどまった。
地方票は都道府県ごとに党員・党友投票を実施して、三候補の得票に応じた「持ち票」配分をするので、幹事長ら幹部の回答がそのまま反映するとは断定できない。さらには28都道府県連が「3候補の主張を聞いて判断する」としているので即断は禁物だが、現時点でみれば谷垣氏が議員票、地方票でも優位に立ったといえる。
<自民党総裁選をめぐり共同通信社が全国47都道府県連の幹事長ら幹部にアンケートを実施、20日に集計した結果、3分の1近い15府県が麻生太郎前総裁の後継に谷垣禎一元財務相がふさわしいと回答した。
河野太郎元法務副大臣は地元神奈川と茨城、西村康稔前外務政務官は地元兵庫と宮城にとどまっており、現時点では谷垣氏が議員票だけでなく地方票でも優位に立っているとみられる。
ただ地方票は、都道府県ごとに党員・党友投票を実施し、各候補の得票に応じて「持ち票」を配分するため、幹部の意向が結果に直結するわけではない。半数以上の28都道府県連は「3候補の主張を聞いて判断する」などとしており、28日の投開票まで予断を許さない情勢だ。
8月の衆院選惨敗で議員数が激減したため、今回の総裁選は国会議員199票に対し、党員・党友の地方票が300票と重みを増している。
谷垣氏は党政調会長など要職を歴任、知名度が有利に働いたとみられる。支持する理由(複数回答可)では「政策に強い」「バランス、安定感」をそれぞれ7県が、「論戦に強い」「経歴」をそれぞれ3県が挙げた。河野氏の支持理由は「若さ」など、西村氏は「政策に強い」などだった。
党員・党友票で実際にどの候補が多数を占めるか見通しを聞いた結果も、谷垣氏が14道県でトップ。河野氏は神奈川と茨城、西村氏は兵庫だけだったが、30都府県は「今回は読めない」「分からない」などと答えた。(共同)>
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