英ロイター通信は、ピッツバーグG20での中国の胡錦濤国家主席のスピーチを大きく取り上げている。胡主席は世界経済の成長回復に向けて「断固として」取り組む必要があると訴え、均衡の取れた成長を目指す金融サミットの合意を先導した。
[ピッツバーグ 25日 ロイター]中国の胡錦濤国家主席は25日、主要20カ国・地域(G20)は世界経済の成長回復に向けて「断固として」取り組む必要があると訴えた。また、米国などに対し、金融政策の広範な影響を考慮するよう求めた。
胡主席はG20首脳会合(金融サミット)に向けた演説の原稿で「主要な準備通貨を発行する国は、国際金融市場の安定化を図るために、金融政策が自国経済と世界経済に及ぼす影響を考慮しバランスを取る必要がある」と述べた。
また「われわれは経済成長の促進に断固として取り組まなければならない。マクロ経済政策の調整を推し進め、全体的な政策の一貫性を保ち、それが適切なタイミングで先を見越しているようG20の枠組みを十分に活用する必要がある」と強調した。
G20首脳は金融サミットでより均衡の取れた成長を目指すことで合意する見込み。
胡主席は「国際的不均衡の問題は国際社会で大きな注目を集めている。これには一部の国における貯蓄と消費の不均衡や、輸出と輸入の不均衡の問題が含まれる」とする一方、世界的な富の配分や資源利用のあり方、国際金融システムなどの不均衡がより重要と指摘した。(ロイター)>
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4038 中国が均衡の取れた成長を主張 古沢襄

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