最近の世論調査で興味をひかれたのは、産経新聞社とFNNが実施した合同調査の分析であった。この調査でも鳩山内閣は68・7%と高い支持率を示したが、中国ブロック(鳥取、島根、岡山、広島、山口の5県)だけは、全国平均にはるかに及ばない。(全国平均68・7%→中国地方53・3%)
内閣支持率だけでなく政党支持率でも中国地方の民主党支持率は30・0%(全国平均44・4%)と全国最低で、自民党支持率の38・3%に及ばなかった。
鳩山首相の選挙区がある北海道や小沢王国の岩手県という東日本で圧倒的な強さをみせた民主党だったが、中国ブロックを中心とする西日本では自民党が隠然たる力を残している。
これについて産経は<中国地方といえば、首相の「名産地」。初代の伊藤博文をはじめ、戦後は岸信介氏や佐藤栄作氏、最近では安倍晋三氏など戦前戦後を通じて最多の8人の首相を送り出した山口県をはじめ、岡山県からは橋本龍太郎氏ら、広島県では宮沢喜一氏ら3人など、自民党から首相が数多く輩出した保守地盤の強い地域であることは間違いない。>と分析している。
また世論調査では、「自民党の与党の座への復帰」についても聞いたところ、中国地方では全国平均よりも10ポイント近く高い60・0%が「期待する」と回答。「来年夏の参院選で勝たせたい政党は」との問いでは、全国で58・6%が「民主党などの与党」と回答する中、唯一、中国地方だけが「自民党などの野党」が48・3%と「民主党などの与党」を上回っており、いまだに自民党への忠誠心はなかなかのものだ。
事実、全国に「民主の風」が吹き荒れ、各地で自民党の大物が、民主党の新人に敗れ、落選の憂き目を見た今回の衆院選でも、中国地方では自民党が健闘。比例代表でこそ民主党に6議席を奪われ、獲得議席は4議席に終わったが、選挙区では五分の戦いを演じた。5県の20選挙区で10勝10敗。このうち、鳥取、島根の両県では自民党が議席を独占、山口県では4選挙区のうち自民党が落としたのは一つだけと、強さを見せつけた。ただ、その自民党も岡山、広島両県では惨敗に喫し、中川秀直元幹事長は比例代表でなんとか復活するという始末だが…。
とすると、来年夏の参院選で民主党が攻略しなければいけないのは、鳥取、島根そして山口の3県。民主党が戦う相手は、全員自民党の現職だ。平成19年の参院選で鳥取県は民主党が、島根県は国民新党が1議席を奪取したが、山口県は2議席を自民党が独占状態。さて、民主党の「長州征伐」といくかどうか、敵は手ごわそうだ(産経)と占っている。
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4080 中国ブロックはまだ自民党の牙城 古沢襄
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コメント
いつも拝見しております。岡山が地元です。先の衆議院小選挙区で自民が落としたところは「たま(候補者)が悪い(品質)」ということに尽きました。参議院選挙で片山虎之助が落選したのは「評判が悪い」というものでした。