台風一過、好天に恵まれたSANKYOレディースだったが、初日は強風とグリーンの速さに悩まされた女子プロの姿が目立った。スコアが思ったほど伸びていない。その中で韓国の全美貞(ジョン・ミジョン)が6バーディー、ノーボギーの66、6アンダーで回り、単独首位に立った。
このところ韓国の女子プロの健闘ぶりが目立つ。チヤホヤされない空気の中でステデイなプレーに徹している。前週の日本女子オープンでも宋(ソン)ボベが優勝している。米国でも韓国の女子プロが上位に食い込んでいる。語学のハンデイは日本の女子プロと同じなのだが、何が違うのであろうか。
日本の女子プロ愛好者にとっては、前週の日本女子オープンで惜敗した横峯さくらが、絶好調の今、優勝を重ねて賞金女王の諸見里しのぶに迫る”一騎打ち”に興味がある。このところ諸見里しのぶは足踏みを続けている。チャンスは横峯さくらにあると思うのだが・・・。
パア5で豪快に2オンしてくる横峯さくらは、グリーン回りでも、パットでも安定している。初日の1アンダーでは物足りない。宮里藍ちゃんの2オーバー、諸見里しのぶ3オーバーで我慢のゴルフを強いられている。二日目以降に各選手が爆発的なスコアを出してくれるのを期待している。
<SANKYOレディース(群馬・赤城CC=6462ヤード、パー72)第1日は9日、全美貞(ジョン・ミジョン=韓国)が6バーディー、ノーボギーの66、6アンダーで回り、単独首位に立った。3打差で服部真夕が続き、2アンダーで飯島茜、大場美智恵が追う。
1アンダーには横峯さくら、古閑美保、前年優勝の若林舞衣子ら5人。宮里藍は2オーバーで21位、賞金ランクトップの諸見里しのぶは3オーバーの29位。前週の日本女子オープンを制した宋(ソン)ボベ(韓国)は首痛のため途中棄権した。
▽全美貞 (2位に3打差の単独トップ)前半はショットがとても良かった。後半はパターでしのげた。調子は先週と変わらないが、スイングに自信を持ってショットを打てている。この調子で自分のプレーを続けていきたい。
▽大場美智恵 (風邪を引き、マスクをしてプレーも3位タイ) (インフルエンザは)陰性です。ボールが飛ばないので(普段より)半クラブか、ワンクラブ大きめで打っている。マスクをすると視界が全然違う。周りが見えないのが逆に案外いいのかも。
▽諸見里しのぶ (1、2番で連続ボギー、16番からは3連続ボギー)出だしと終わりが悪かった。グリーンの速さに対応できなかった。ショットは良くなりつつある。(ピンに)ついたパットをしっかり決めなければ。
▽宮里藍 (ピンポジションが)難しかったですね。それに対してアグレッシブに行き過ぎてしまった。コースマネジメントがしっくりいかなかった。
○…強い風に、難しいピンポジション。各選手がスコアメークに苦しむ中、21歳の服部真夕が5バーディー、2ボギーの3アンダーにまとめ、「自分でもびっくりのスコア」と喜んだ。
「ショットが良かった」と言う通り、最終18番ロングホールでは残り236ヤードを3番ウッドで2オン。イーグルは逃したが、バーディーで初日のラウンドを終えた。
昨季初優勝を飾り、飛躍が期待されたものの故障もあって出遅れ、現在賞金ランキング34位。当面の目標は日米両ツアーのトッププロが集う「(11月の)ミズノクラシックに出場すること」。そのためにはランク35位までに入っておくことが必要で、「明日も難しいコンディションになりそう。我慢のゴルフで」と表情を引き締めた。(毎日)>
杜父魚ブログの全記事・索引リスト
4111 横峯さくらの爆発的なスコアに期待 古沢襄

コメント