4124 北朝鮮がミサイル発射 古沢襄

北朝鮮は日本海沿岸の基地から五発の短距離ミサイルを発射した。発射地点は、江原道・元山以南。韓国の聯合ニュースが伝えた。


中国の温家宝首相が訪中、金正日総書記と会談するなど、北朝鮮情勢が好転するかに見えた矢先にミサイル発射を行うのは解せない。まさに理解し難い北朝鮮の態度である。通常の軍事訓練と言いつくろっても、国際社会に与える不信感は増幅されよう。


ロシア外交部の消息筋は、「このような時期にミサイルを発射すべきではなかった」と述べている。中国にしても後足で砂をかけられて心境であろう。やはり金正日総書記の軍部掌握が必ずしも万全ではないのではないか。


温家宝・金正日会談など一連の動きは、金正日総書記の意向に沿って、北朝鮮外務省の主導で行われたという見方がもっぱらであった。次男の金正雲擁立の動きがあった軍部強硬派は、金正日総書記の健康回復に伴ってその動きがストップしているとの観測もあった。


このタイミングでミサイルを発射したことは、様々な臆測を呼んでいる。不測の事態に備えて米国の原子力空母ジョージ・ワシントンが韓国の釜山港に入港するとも伝えられている。


<[ソウル 12日 ロイター] 北朝鮮は5発の短距離ミサイルを日本海側で発射した。韓国の聯合ニュースが政府筋の話として12日、伝えた。


北朝鮮は、10月10日から20日までこの海域での船舶の航海を禁止すると宣言したとされている。


韓国政府当局者からのコメントは得られていない。今回のミサイル発射が定期的な軍事演習の一環かどうかは定かではない。


これとは別に地元メディアは、米国の原子力空母ジョージ・ワシントンが13日に韓国の釜山港に入港する計画と報じていた。(ロイター)>


<北朝鮮が東海(日本海)沿岸から5発の短距離ミサイルを発射したことについてロシア外交部の消息筋は、「このような時期にミサイルを発射すべきではなかった」と述べた。英メディアの報道を通じ、中国日報社が運営するウェブサイト「環球在線」が伝えた。


報道によると、北朝鮮のミサイル発射はロシア当局を非常に困惑させているという。ロシア外交部の消息筋は、「6カ国協議再開のために関係各方面が努力しているこの時期に、北朝鮮はミサイルを発射すべきではなかった」と語ったという。


このことについて、現時点でロシア政府の公式見解は発表されていない。(サーチニュース)


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