4152 当初はオバマ平和賞に過半数が反対 古沢襄

フランスのAFP通信社が伝えるところによると、オバマ米大統領のノーベル平和賞は、選考委員会の5人のメンバーのうち3人が反対していたという。15日のノルウェー紙、ベルデンスガング(Verdens Gang、VG)が報じるところによる。
ロンドン毎日も同じ報道をした。ベルデンスガング紙によるのは同じだが、英国のロイター通信社の情報を加味しながら「アフガニスタン戦争が論議になると思った。私自身も疑問の余地があると感じた」と委員の一人が語ったことも伝えた。
やはりことしのノーベル平和賞をオバマ米大統領に与えるのは早過ぎる。ここでオバマ米大統領が辞退すれば男をあげるのだろうが、もう遅すぎる。
<【10月16日 AFP】ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)をバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が受賞したことは少なからず「サプライズ」だったが、選考委員会の5人のメンバーのうち3人がオバマ氏への授与に反対していたと、15日のノルウェー紙、ベルデンスガング(Verdens Gang、VG)が報じた。
選考委員会事務局長のゲア・ルンデスタッド(Geir Lundestad)氏は発表当日の9日、AFPに対し、「全会一致で決まった」と話した。
ところが、同紙の取材によると、選考委員を務める進歩党のInger-Marie Ytterhorn氏が、オバマ氏が約束したことを本当に実行できるのか疑問を呈し、先頭に立ってオバマ氏への授与に反対したという。保守党のKaci Kullmann Five委員、左派社会党のAagot Valle委員も反対していた。
一方、いずれも労働党のトルビョルン・ヤーグラン(Thorbjoern Jagland)委員長とSissel Roenbeck委員の2人がオバマ氏を強力に推した。
選考委員会のメンバー5人は、ノルウェー議会が各党の議席に応じて任命する。このため各メンバーはノルウェー議会に議席を持っていないが、党を代表している。同紙は、授与に反対したYtterhorn氏とFive氏の話として、2人とも最後にはオバマ氏授与の支持に回ったと伝えている。(AFP)>
<【ロンドン笠原敏彦】ノルウェーの有力紙ベルデンス・ガングは15日、同国のノーベル賞委員会が今年のノーベル平和賞をオバマ米大統領に決定する選考過程で、当初は同委員会メンバー5人のうち3人がその授賞に反対していたと報じた。ヤーグラン委員長が強く推し、最終的には全会一致で授賞を決めたという。
選考過程の情報が漏れるのは異例で、ガング紙は情報源を明かしていない。その報道を伝えたロイター通信によると、5人の委員はオバマ大統領が核軍縮への確かなイニシアチブを取ったことなどには異論がなかったが、大統領就任9カ月で十分な成果を残したかが論議になった。
また、委員の一人は別の地元紙に「(選考では)特にアフガニスタン戦争が論議になると思った。私自身も疑問の余地があると感じた」と語ったという。
「国際的な外交を強化」したことなどが評価されたオバマ大統領への平和賞授与には、国際社会の賛否が割れたが、委員会でも「具体的な成果」や「アフガン戦争」をめぐってその授賞への論議があったことをうかがわせる報道といえる。
同委員会のメンバー5人はノルウェー国会の主要政党の指名を受けて就任するが、各委員は独立した判断を行う。オバマ大統領への授賞をめぐっては、ヤーグラン委員長(元首相)ら与党・労働党指名の2人が推し、連立与党を組む左派社会党と野党の指名を受けた3人が当初は反対していたという。(毎日)>
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