日米関係が微妙になっている折から来日中のデービス英防衛装備支援担当相は、自衛隊の次期主力戦闘機に英独などが共同開発したユーロファイターの採用を働きかけている。民主党が英国をモデルとした議会制度を考えていることに便乗した形だ。
政権交代によって自衛隊の装備にEU仕様が入ってくることになれば、米国も穏やかでない。
<日本を訪問中の英国のデービス防衛装備支援担当相は19日、東京都内の英国大使館で講演し、「英国が保有する(核)ミサイル・弾頭は米露に比べれば微々たる数だ。(削減しても核廃絶への)貢献度は非常に小さい」と述べた。保有核弾頭約160個は削減しないとする英国の姿勢を改めて示した。
また、日本の次期主力戦闘機(FX)として、英独などが共同開発したユーロファイター・タイフーンが選定されることへ強い期待を表明、「産業面や防衛交流で日本と欧州の新たな協力関係が生まれる」と語った。米国の最新鋭ステルス戦闘機F22の日本への導入が困難になったことを受けた発言とみられる。
ブラウン英首相が9月の国連安保理首脳会合で、英国の核戦力の柱である原潜を現在の4隻から3隻に減らす用意を表明していたが、デービス氏は「減らす決定は出ておらず、検討中だ」と語った。(毎日)>
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