4226 「温暖化」はもはや神学論争 平井修一

贔屓(ひいき)というのは理性を超えた感性だろうなあと思う。可愛いからノリピーには執行猶予を、と願うのは贔屓心である。選挙も贔屓だから、この世は贔屓で成り立っているのではないか。
特に女性は物事を判定するのに「カワイイか、カワイクナイか」の尺度を多用するから、小生は失恋の連続だった。還暦を迎えようという歳になっても、それは人生の痛恨事のままだ。
ところで「論より証拠」というが、「証拠よりも論」という話もある。「温暖化の原因はCO2」という人もいるが、「CO2増加の原因は温暖化」という学者もいる。「温暖化よりもむしろ寒冷化している」という論者もいる。
真実はどちらか、あるいは両方か。大声を出した者勝ちなのか。
「今いわれているように、気温の上昇が二酸化炭素やフロンの濃度上昇によるものとするなら、人間活動のなかった、それより古い時代に見られる温度上昇は、これらの物質とは無関係ということになり、温室効果ガス説は根拠を失うことになる」(坪村宏・大阪大学名誉教授)
一方で、
「20世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどは、人為起源の温室効果ガス濃度の観測された増加によってもたらされた可能性が非常に高い」(文部科学省、環境庁、気象庁)
という論もある。神がこの世を創ったのか、この世が神を創ったのか。もはや神学論争で、どちらが正解かは「神のみぞ知る」。誰も勝者にはなれない。南京大虐殺みたいに無から有を創作する人もいるからご用心、ご用心だ。
気象庁によると世界の平均気温はこの100年間でプラス・マイナス0.5度の範囲である。色々な計算モデルによると今後の100年で1度から3度くらい上昇するというのが国際標準の理解だそうだ。ホントか? 人気に合わせた贔屓ではないか?
専門家はリーマンショックを予測できなかったが、人智を集めた政府さえ来週、来月、来年の気候も予測できないのに、100年後を予測するのは「?」ではないか。
常に眉に唾をつけるる覚悟で報道などには接しないと、いいように騙される。メディア・リテラシーとは冷静に報道を見る目である。
友愛、共生、エコとか口当たりのいい言葉には特に注意しなければならない。誠実な人から詐欺師までが、善意から、あるいは悪意から同じ言葉を吐くのである。悪はしばしば正義を装う。
100億円の資産を持つ大金持ちがセレブライフを楽しみながら友愛を説き、格差是正を説く。慈善財団でも創って困っている人を助ければいいと思うが、金持ちはおおむねケチだから金を出さない。口先男という。
エコを唱えることをビジネスにしている人もいて、20室もある自宅では普通の家の20倍の電気を使っており、言っていることとやっていることが別でも平然としている。詐欺師の類だ。
Nashville Electric Service indicated that the Gore household
uses 20 times as much electricity as the average household
nationwide.(wiki)
ファンクラブというのは人気者に群れるから群盲みたいなもので、人気者が他所から貶されたりすると本人以上に怒ったりする。人気者に毀誉褒貶はつきもので、いちいち目くじらを立てるなよと言っても聞かない。
贔屓というのはそういうもので、「趣味は小沢一郎」なんていう気持ち悪い人までいてこの世が成り立っているのだから、まあ他人の異説やら悪口雑言に過剰反応するのは精神衛生上もやめたほうがいい、と言っても多分無駄だろう。
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