4323 “器”が大きい、小さい・・・ 古沢襄

最近のスポーツ紙には、オヤ!と思うワサビのきいた記事がたまに出る。ミスター年金だった長妻厚労相が野党席から政府答弁席に代わった途端に精彩を欠いている。年金一本槍で攻撃側だった長妻氏だったが、雑誌記者だったから厚生労働行政の全般について薀蓄があるわけでない。それが厚労相になって厚生労働行政の全般について答弁しなければならくなったのだから大変である。
おまけに”脱官僚・政治主導”だからお役人に答弁を代わらせるわけにいかない。前夜遅くまで猛勉強の特訓で国会に出てくるという。6日の参院予算委員会で質問席に座った舛添要一前厚労相に対して、長妻氏は思わず「舛添大臣にお答え申し上げます」とやらかしてしまった。お疲れ様というのが各紙の論評。
だが「サンスポ」だけは<緊張した様子の長妻氏は「(舛添氏の後任は)感慨深いものがあります」と切り出した。そして“器”の大きさの違いに自然と口をついて出てしまったのか、舛添氏を「大臣」と呼んでしまった。周りからは失笑が漏れたが、当の舛添氏も思わずニガ笑いでした>と“器”の大きさの違いを指摘している。
鳩山内閣の各閣僚には、たしかに新鮮さがある。だが首相はじめ大臣諸侯には「“器”の大きさ」が感じられない。答弁で精一杯で軽過ぎる。「十六年間も野党の冷や飯を食っていたのだから仕方ない」と思うから、批判を手控えているが、そろそろ“器”の小さいところから脱皮してほしい。お疲れ様では済まない。
<「『舛添大臣』にお答え申し上げます」。6日午前の参院予算委員会で自民党の舛添要一前厚労相(60)から質問された長妻昭厚労相(49)が答弁の際、思わず「大臣」と呼びかけてしまった。
参院でも6日に本格論戦が始まったが、舛添氏はトップバッターとして質問に立った。新旧厚労相の初対決で激しい論戦になるかと思いきや、9月の大臣引き継ぎの際もわざわざ厚労省の局長らを集めて「長妻氏をいじめるな」と言い置いたほどの舛添氏。この日も「長妻さん、私の後任で身体を壊さないで」と激励からスタートした。
対して緊張した様子の長妻氏は「(舛添氏の後任は)感慨深いものがあります」と切り出した。そして“器”の大きさの違いに自然と口をついて出てしまったのか、舛添氏を「大臣」と呼んでしまった。周りからは失笑が漏れたが、当の舛添氏も思わずニガ笑いでした。(サンスポ)>
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